フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

2012-09-11 23:07:28 | Weblog
今朝一番の挨拶は「朝の雷で寝不足だね」が多かったでしょう。眠りが佳境に入っている夜明け前の雷で驚き、そのまま眠れなかったというものです。私は光と音の間隔を眠りながら計り、まだまだ遠いなとそのまま少しまどろみました。しかし雷嫌いの人は眠れなかったでしょう。眠れないといえば若い頃、上司の雷が 落ちた時には眠れないこともありましたね。いわゆる悶々とするというやつですね。
ところで私の感覚ですが、最近は職場で雷が落ちることはほとんどないような気がするのですが、どうでしょうか。誰かが雷を落とされているさなか、首をすくめておさまるのを待ったものです。各町内でもどこかに雷おやじがいたもんです。子供心にも「君子、危うきに近寄らず」と思ったものです。しかし雷おやじも陰を潜めました。叱ることが下手になったのか自分に自信がないのか。思うに、雷を落として嫌われたくない、という気持ちが働いているのではないでしょうかね。その辺りに日本から毅然さが消えた遠因があると思います。
歳をとってから、懐かしく思い出すのは、しっかりと叱ってくれた先輩だということを付け加えておきましょう。