フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

水と安全

2009-03-07 19:57:01 | Weblog
毎日毎日、ひったくりのニュースが絶えません。どうしてこんなに治安が悪くなったのだろうか。我々はかつて日本は「水と安全はただ」という時代に育ちました。この時代は特に日本が経済アニマルといわれた時代です。日本の気候は年間雨量も多く、保水性の高い山林も多いことから水に恵まれていました。一方国内の治安も良く、外国に対しては安全保障条約に守られて非常に安全性の高い国でした。
それだけにとにかく高度成長をと、近代工業の推進に拍車をかけた結果、経済アニマルと陰口をたたかれ「日本は水と安全はただと思っている」といわれたものでした。
ところが地球温暖化の影響で夏には水不足となり、国内では犯罪の暴力化が進みました。もう水と安全はただではない時代になったのです。そうした意識が色んな所に出始め、例えば大学生の下宿は鉄筋コンクリートのマンションタイプを好む様になりました。これは治安面を気にしてセキュリティーを重視していると分析されています。
経済アニマル云々はともかく「渡る世間に鬼はなし」から「人を見たら泥棒と思え」にかわりつつある世の中は何とも残念ですね。道端で可愛い子供に話しかけたら親があわてて飛んでくるって、やはりおかしいですよね。