フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

二千円札

2008-07-07 23:41:50 | Weblog
今日から8年振りに日本でのG8サミットが始まりました。北海道洞爺湖サミットです。
8年前は沖縄サミットでこの時には二千年とサミットを記念して二千円札が誕生しました。正直いって最近は殆ど二千円札にはお目にかかっていませんが、図柄を覚えていますか?沖縄の守礼門と源氏物語絵巻、それに作者の紫式部が表裏に描かれています。
当時の小渕総理の肝入りで誕生し景気浮揚策としても有効ともてはやされましたが、その効果を我々は実感出来ませんでした。というのも発行された当初、千円札と間違えそう、自販機が対応していないなど敬遠する人も多く、すっかり姿を見かけなくなってしまいました。
ところが今年のサミット日本開催を機に沖縄や北海道を中心に二千円札の流通回復をはかろうという動きが活発になっているのです。元々流通量がトップクラスの沖縄では二千円札を使用すれば特別なサービスが受けられる(首里城の入場料割引等)として流通促進委員会が情報を発信しています。又、北海道の白石区でも商店街でのサービスをこのサミット期間に打ち出しています。
守礼門を図柄に採用したのは戦争を二度としない平和を求める意味がありますし、守礼門をPRすることによっての沖縄観光のメリットもあります。沖縄は二千円札対応のATMの普及率も群を抜いているようです。
最北北海道のサミットを最南沖縄県民も二千円札を通して注目しています。