フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

ポケットベル

2008-07-01 20:01:18 | Weblog
ポケットベルを持っているビジネスマンが公衆電話に走る姿をみて、出来る男をイメージしていたのはいつごろだったでしょうか。
1968年の今日、電電公社がポケットベルの発売を始めました。つまり当時は時代の先端を行く再考の通信手段だったのでしょう。同時にこの時期から数年はテレフォンカードが爆発的に売れたものでした。
ところが時代の流れでしょうか。1990年代半ば頃から携帯電話が登場し、すっかりポケベルは影をひそめてしまいました。わずかながら「クイックキャスト」とネーミングをかえて消防や官公庁で緊急連絡に使っているそうです。
しかしポケットベルの機能で脈々と活かされているのが携帯メールの文字文化です。ポケットベルは数字で意思を伝えたりも出来ました。「4951」(至急こい!)などは定番ですね。この機能を携帯に組み込んだ事も成功の一因でしょう。
ポケベルから入ってきた人は文字をやりとりするのが面白いという習性を身に付け、メールのやりとりを頻繁にします。メールのやりとりで私が一番感心するのは「今から電話してもいい?」と事前確認をする方法で、非常に賢い利用方法だなぁと思います。
メール利用は圧倒的に女性が多いそうで、返信にかかる時間も男性の方がずいぶんと遅いそうです。女性の平均は1分位だそうですが本当でしょうか?
確かに男性は会議が多いからねぇ。