フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

喜びのポーズ

2008-04-11 21:41:10 | Weblog
私の一番うれしい場面はマウンド上の岩瀬投手と他の野手がハイタッチで勝利を祝う瞬間です。選手の緊張の解けた笑顔で行うこの儀式は最高です。
ところで選手個々の喜びのポーズは圧倒的にガッツポーズが多いですね。実は今日4月11日はガッツポーズが生まれた日と言われています。1974年4月11日、ボクシング世界ライト級タイトルマッチでガッツ石松選手が8回KO勝ちして勝利の喜びを全身で表わしたその姿を、翌日の新聞はガッツポーズと表現した事から制定されました。
実はこの拳を握り、両手もしくは片手を揚げるポーズ、ガッツポーズはその2年前に誕生しているのです。ボーリングでストライクや難しいスプリットを取った時のアクションをボーリング誌でガッツポーズと命名していたのです。
ともあれこのポーズは今やあらゆるスポーツに波及しました。卓球、相撲、野球、ましてや高校野球まで登場しています。(サッカーのゴールの瞬間は多少違いますね) 一時高校野球では大洪水の様に氾濫していましたが、最近は多少減った様です。
スポーツはある種、相手があって成り立つところから、つまり相手を思いやる気持も必要です。それだけにホームランを打ったときもせいぜいガッツポーズは1塁までで、あとは淡々とホームに帰ってきて欲しいですね。礼節を欠かす事のない喜びの表現を期待したいと思うのは私だけでしょうか。