豆の育種のマメな話

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クロッカス(春サフラン)、恵庭の花-19

2018-03-31 11:28:37 | 恵庭散歩<花のまち、花だより、自然観察>

20183月末日、クロッカスが咲いた。「春告花」とは梅の呼称だが、クロッカスがわが家の「春告花」となった。春先に温暖な日が続いたためか、例年より710日早い開花である。

 

クロッカスは、アヤメ科(Iridaceae)、クロッカス属(Crocus)に分類される(学名Crocus L.)。秋植え球根植物で、原産地は地中海からトルコにかけての地域とされる。

晩秋に咲き、花を薬用やスパイスに使うサフラン(Crocus sativus L.)と同属であるが、早春に咲き、観賞用のみに栽培されるクロッカスを春サフラン花サフランなどと呼んでいる。クロッカスの名前は、雄しべの先が糸のように見えることから、「糸」を意味するギリシャ語からきているのだと言う。

球根は直径4cmくらいの球茎で、花はほとんど地上すれすれのところに咲き、黄色・白・薄紫・紅紫色・白に藤色の絞りなどがある。植物学上は、クリサントゥスCrocus chrysanthusを原種とする黄色種と、ヴェルヌスC. vernusを原種とする白・紫系の品種とは別種だが、通常は同一種として扱われている。

寒さに強く、日当たりと水はけの良いところなら、植えっぱなしでもよく生育するほど丈夫と言われるが、今回開花したクロッカスも植えっぱなしのもの。周辺はまだ緑のカケラもないのに、健気に花開いている。

花言葉は、早春に花咲く姿から連想した「信頼」「青春の喜び」、ギリシャ神話に由来する「愛したことを後悔する」など。ギリシャ神話には、「美青年クロッカスは、羊飼いの娘と恋仲だったが、神々の反対にあい、悲嘆のあげく自殺してしまった。クロッカスをあわれに思った花の神フローラは、彼の亡骸をこの花に変えた」との伝説があるそうな。

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