München 72 - Das Attentat 2012年 ドイツTVスペシャル(ZDF)
監督 ドロール・ザハヴィ
出演 ハイノ・フェルヒ ベルナデット・ヘアヴァーゲン フェリックス・クラーレ ベンヤミン・サドラー
勝手なあらすじ(自分の解釈の上でのストーリー)
警察官のアナ・ギャバースは、上司に呼び出され、ミュンヘンオリンピック選手村の警備の任務を命じられた。
一方、フェンシングを指導しているアンドレ・スピッツァーは、イスラエル選手団のコーチとして、オリンピックに参加することになった。
そんな時、
署長を中心に警察の上層部はあらゆる状況下に対処出来るようオリンピック警備の話し合いをしていた。だがゲリラ事件が起こるのでは?という提案には、殆ど誰も耳を傾けなかった。
そして、オリンピックが開幕した数日後。
パレスチナ人が早朝、選手村のフェンスを乗り越え潜入、イスラエル人選手を人質に立てこもり事件を起こす。
犯人達との交渉の窓口に名乗り出たのは、警察官のアナ。彼らは、選手の命と引き替えに、イスラエルで拘束されている仲間のパレスチナ人を解放するようにとの要求を出してきた。
当初は安易に集結出来ると思っていた署長達だったが・・・。
勝手な感想(自分の思い込み多々)
今週は、月初めに言っておいた、ベンヤミン・サドラーが出演している、ドイツ作品を紹介しようと思う。
まずは、最近リリースになったこの作品。
1972年。西独ミュンヘンオリンピック開催中に、イスラエル人選手が、パレスチナ人のゲリラ集団、ブラック・セプテンバー(黒い九月)に殺された。
同じ題材を使って、事件後を描いたのは、スピルバーグ監督の「ミュンヘン」。
この作品は、事件の始まりから終わりまでをドイツ側から描いている。
オリンピックというお祭りにすべての人々が浮れていた。
警備だって万全だと思っていたが穴があった。
ゲリラ行為があるかも?と指摘する者もいたのに、そんな事なんて起こらないという前提だから、誰も親身に考えない。
そこを突かれてしまった!!
明け方フェンスを乗り越えるパレスチナ人を、不信には思わず、選手が門限に遅れたんだろうなあ~感覚で、乗り越えるのを助けてしまった観光客。
ドイツ警察は強行突破でなんとかなると思ったら、犯人の方が完全に上手だった。
その為に・・・。(ToT)
なんたって、
署長の傲慢さだ。アドバイスも聞かず先走り・・・。( ̄。 ̄;)
演じていたのは、珍しくハイノさんだった。
憎まれ役とは新鮮で、マジで憎たらしかったなあ。
さて、
目的のベンヤミンはと言いますと。後のGSG-9(第9国境警備隊)創設者で、この時は連邦国境警備隊外交担当のヴェゲナー副官だった。
何気に対策本部に顔を出し、署長のやり方に不満を抱きながらも、権力がなく意見が通らず、悔しい思いをする人物。
だから、後に結成されるのだけども。
めっちゃ軍服姿が似合ってて、細身の長身がこれまた際だっていて、知的でうっとりするぐらい格好良かったのだ。
彼の意見が少しでも通ったら、最悪の事態は避けられたのかもしれないと思ってしまったけども。
なんたって、悲劇なのは、選手達。
特にフェンシングのコーチには涙もの。(>_<)
せっかく、仲直り出来るかと思って、パレスチナの選手に握手を求めて挨拶を交わせたのに、こんな結果になるなんて。
彼の奥さんがこの事件の真相を知りたくてず~と追求していたとの事。
30年後にミュンヘン市と政府とが被害者の遺族と話し合いがついたとの事で、このドラマが作られたのかな?(あくまでも憶測)
死を覚悟した者のテロ行為は今も昔も変わらない。
どんなにネットやいろんなものが発展しても行き着く所は原始的な部分。
同じ人間なのだが、なんとか出来ないものかな~。
こういうのって本当悲しいよ。(>_<)