麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

仮名手本忠臣蔵、四年目

2015年11月28日 | 制作公演関連
世間に似た人が三人だの五人だの居ると。

一昨日、埼京線が新宿駅に滑り込んで
停まった電車の窓の外のホームに
いとこの恵子にそっくりな女性の顔。
少し老けてはいる……とゆうか、
何たって彼女は岡山在住なのである。

ドアが開き、さらに二人の距離が縮まり
同時に驚きの顔!!!お互いに。

「あれ?何で」
「戻ったの、東京に」
JR東が僕らの再会を待つ義理などない。
発車のベル。
「じゃあね」
と列の先頭にいた恵子は車内へ。
僕も劇場に向かわなければならない。
短い会話のみで別れた。

最後に会ったのは僕の父の告別式。
ああ三年分、父の兄の長女も年をとったのだ。

呼び捨てにしているが僕より五つほど
確か上だった気がする。
若い頃、藤谷美和子似だった時期もあった。
五十代半ばにしては美しさを保っている。
僕よりもっと年下の旦那さんのお陰か?

世田谷の梅ヶ丘に一戸建てを持つが、
その若い夫の転勤で暫く岡山に家族ごと転居。
東京の持ち家に戻ってきたのだろう、
とか勝手に合点しながら紀伊国屋ホールへ。
劇団東演の『明治の柩』公演に
遊戯空間『仮名手本忠臣蔵』の折込。



大序から討入までの全段を一気に上演する
画期的な試みは今年四年目だ。

新たな役者も迎えながら更に進化中。


稽古前にラジオ体操をする「再々々演」出演陣。

今回の特色は「めりはり」と言えそうだ。
常連組の円熟は良い意味での余裕を生み、
演出はより高い要求を演者に課す。
また所謂「忠義もの」「仇討ち」が
本線ではありながら、生き生きと描かれた
登場人物には「可笑しみ」に富んだ者もある。

その辺りが脹らんでもいて、かつ
本線の幹は太くなっているのだ。


今年、早野勘平を演じる加藤亮佑。
行田の足袋をアピールの図。

『仮名手本~』は赤穂の仇討を
足利時代に移した物語で、
大石内蔵助に当たるのは大星由良助となり、
それを表の主役と呼ぶなら、
早野は裏の主役とも……いや寧ろ
勘平の物語と云っても過言ではない。

あるいは勘平おかる、力弥小浪の
タイプの異なる若い愛の形は見処。
二人の若い恋人の動向が良い。

と、書き散らかして 続く。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 四谷、ゆみねこ、石響。 | トップ | 東下りと仮名手本忠臣蔵 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿