3日続いた雨の、何より寒さが
初老の骨身に染みたけれど
桜が長持ちすると思えば
少し我慢もきく⋯⋯。
桜の名所のひとつ「中目黒」。
東急東横線の駅
(東京メトロ日比谷線乗入)の
海側(?)を線路に沿って伸びる
目黒銀座商店街。
〝中〟を打ち忘れたわけではない。
近くには目黒区役所もそびえる。
2012年まで発行していた
「キリンパスポート」等
商店街のキャラクターとして
活躍(?)した名残だろうか
キリンのオブジェが散見され、
冒頭はその中のひとつだ。
商店街は高架を右に見て、
横浜方向に一番街、二番街、三番街
と続いて、四はなくて伊勢脇街、
そして五番街。
筆者が名称副支配人を拝命していた
ウッディシアター中目黒は伊勢脇街。
そのご近所に「中目黒グリル」が
開店したのは2010年頃だったか?
(ウッディは1998年開館)
「〜グリル」のオーナーは
打ち上げによければ使って下さいと
劇場に営業に来られた折に
「外に食べに行く時間ないでしょ、
特にスタッフさんは⋯⋯。
お弁当もやりますよ、特別に!
気軽に相談ください」とも。
さすが元俳優さんだけに
芝居のこと貧しさにも明るく、
ワンコインでと言ってくれた。
そんな熱心さは全方位に向いていたのか
生き馬の目を抜く繁華街にあって、
腰を据えた上に今年、2号店をオープン。
そのように続く店もあれば、
閉じる店もある。
中目黒を代表する安い居酒屋のひとつ
「大樽西口本店」が閉店していた。
(こちらは中目黒駅西銀座商店街)
と思いきや!
少し離れた場所に5号店を発見。
本店⋯⋯とは名乗らず「目黒川店」と
言い張る佇まいが本店
一番大きい箱は2階席から桜がよく見え、
この時期は予約でいつも一杯だ。
最近は当たり前の外国人店員を
滅茶苦茶昔から積極採用していた。
そして流暢な日本語を操り、
サービスもしてくれた。
(で、目黒川に沿ってあるのは
中目黒駅前商店街)
やはり大樽は無双のようだ。
ウッディシアターから一番近い
「おたる」と掲げた大樽も健在。
総じていえば増えたわけだ。
とこしえ。
〈永久〉〈常しえ〉とも書く形容動詞。
いつまでも続くこと。
勿論、永久はありえないだろうが、
良い「場」は愛されて、残る。
桜のように潔く散るのも、
悪くはないし、欠けたところには
新しい「場」が生まれ、
そこが街に馴染めば、街の表情も
また改まって面白くなる。
久々に訪れた街をぶらり。
2時間ほど、ただ歩いたのは先月末。
了
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