麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

振り返るには早すぎる

2008年08月12日 | 鑑賞
お待たせしました。
  いよいよ明日から
  『ピアノ・ソナタ「月光」による朗読劇/月光の夏』
  北沢タウンホールにて公演開始です!


                 


 以下は、北沢タウンホールと同じくシモキタにある、駅前劇場で観た芝居のお話です。

東京Ne+wS『振り返るには早すぎる』
2008年8月7日(木)~11日(月)
下北沢・駅前劇場

 この芝居の稽古が東演パラータで行われていた縁もあって(※)観劇しました。

 ※パラータは現在貸劇場が中心ながら
  空いている場合は稽古場としても
  ご利用いただいております。

“芝居で世の中を変えたい!と大きなことをいう気はありませんが、日々頑張っている人たちが東京Ne+wSの芝居を見て、明日からの毎日を、ちょっぴりでも楽しく愛おしくなってくれれば、という想いで活動しています”(公式HPより)

 という、良き小劇場の心根を持っている劇団は“2002年、奈々恵と+Nヲで始動。現在はその二人に杉谷順也、坪井康浩、スタッフの赤黙の5名に客演を加え、下北沢を拠点に年2回ペースで公演をしている”そうだ。

 過去の公演を紐解いてみたら、2003年『モンキーマン(仮)』に川久保壮一くんが出演していた。
 彼は、弊団の第122回公演『浄瑠璃の庭』(04年)に客演していただいた俳優さんだが、やはりこの世界は狭いナ~。

『振り返るには早すぎる』は、観劇後に“明日からの毎日を、ちょっぴりでも楽しく愛おしくな”ることはなかったけど……これはまぁ劇団全体のコンセプト。
 本公演の当日リーフレットに書いてあった“心は少しだけ温かくなっていたら嬉しいです”は、クリアできていたのではないでしょうか。

 つか、東京Ne+wSの言葉の端々からは「あったかさ」とか「謙遜」を感じるけれども、実際の舞台は、その逆で、結構ハイ・アートっぽい作りになってたりするのダ。
 こりゃ、クセになる集団だと、僕は思いました。
 

 またまた当日リーフから引用すれば“今回のお芝居、漠然とではありますが「ここではないどこか」をイメージして作っております。(中略)といっても、圧倒的世界観ってやつもほぼゼロです。むしろ中途半端です。(中略)中途半端に全力で取り組んでいます”と、ここでも控えめですが、なかなかどうして《近未来》の「ここではないどこか」を描いていました。
 東京Ne+wS風にいえば「描き切らず、描いたような感じで放り出した」とでも言いますか・・・。

 その国は川で隔てられていて、こちらの国で暮らす若者はどうやら「夢」を見づらいようで……でも、それはまさに今の若者の姿であるわけで・・・。
 みたいな。
 なんか芝居の世界に引きずられて、ブログの文章自体ゆる~い言い回しになるナ~。

 どーでもいいことですが。
 『振り返るには早すぎる』HPの出演者のページの、エンドウ役松井基展さんとルナ役タクシセイコさんのバックに写っているのは東演パラータです。

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