麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

振り向けば

2023年05月23日 | 身辺雑記

 

昨日の「謎多き遺物」のあった場所で

くるりと振り向いた目線にあった建物は

何の変哲もないビルだった。

なんだけれど、その後ろのタワマンと並ぶと

良き昭和の「鉄筋コンクリート」だな、

そう、ぼんやり思ったのです。

そんなスイッチが入ったまんま路地を行く。

 

 

この手も「昭和」。

あるいは「秀和」っぽいとも言えるか?

1964年の東京五輪の頃から現れた

青瓦に白いうろこ壁のマンション

「秀和レジデンス」シリーズ!

 

それからブロック塀の、大谷石にも

我々世代には思い出が沢山詰まっていて。

・・・塀の上を歩くのが凄い冒険だったり、

やっちゃだめなんだけど、

釘や石で落書きしたりもしたなぁ・・・。

塀の朽ちた感じが、初老となった己と重なり

想いは、昔と今の二乗になる。

 

いやいや、まだまだ頑張らねば

さて。一、二枚目が豊島区なのに対して、

次の写真(三枚目)は新宿区。

こちらも昭和な建築物だが、まさに現役。

『美味しんぼ』にも登場した老舗・小野田製油所。

商いとしては江戸時代まで遡り

(当時は灯り用の油等を販売)、そして後に、

「玉締め絞り」の製法で極上の胡麻油を提供。

 

 

きっと、無個性にみえる最近のデザインだって、

数が減り「時代」の風景の中で珍しくなれば、

オセロのように評価は変わる。

 

建物に限らず、例えば「玉締め絞り」という

製法そのものも、胡麻油製造のスタンダードから

機械化や大量生産にシフトする流れに淘汰され、

それに抗った結果、人気マンガへの掲載に。

さらには、こだわりを支持する利用者による

安定経営に至ったわけだろう。

 

歯を食いしばり、覚悟する勇気。

そういう人に私もなりたい。

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