麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

カンクン

2008年08月26日 | 東演
僕の夏休みは終わり、世の中のそれも、ぼちぼち終焉に近づいているので「宿題」をやってない子供たちはそろそろバタバタする頃ではなかろうか。
さて。夏休みといっても、秋の公演の宣材の進行が遅れに遅れて、結局事務所に何度か顔を出したのだけれども・・・そんなわけで、つい旅行代理店のラックなんかが、いつもは気にしないのに、目に入ったりする。
ハワイやグアム、アジアにヨーロッパ・・・定番の“海外旅行”のパンフレットの中で、僕の目を引いたのは、

        カンクン

 カンクン? 聞いたことないゾ。

 僕の夏休みが終わった途端、急に秋めいて、少しは心も落ち着いたところで、謎を解明しようと思った。
「Cancún」はメキシコ合衆国の南東部に位置するカリブ海沿岸の都市で、マヤ語で“ヘビの巣”の意味のリゾート地なんだそうな。

 へえ~

 しかし、いったい何時からメジャーになったのだろう?
 1981年にはサミットも開かれていて、これが脚光を浴びる一因にもなっているようだが…当時中学生だった僕は、神戸で開催されたポートピアに行ったのは覚えているけど、サミットの記憶はないな~。

 そうそう。三宮のデパートで僕が集合時間に遅れ、店内放送で名前を呼ばれたのだが、15歳にもなって呼び出されるのも恥ずかしいが、それより「東京都からお越しの…」とアナウンスされ、「何で川崎じゃあないんだ?」という問いに親が答えて曰く「川崎って言ったら店員が『川崎?それは東京の方ですか?』と聞き返され、どうやら川崎を知らないみたいだった」と。

 当時、既に政令指定都市であったビッグシティ・川崎を知らない人間がいたことに大いにショックを受けたものだった。
 そりゃあ、川崎は1972年の指定都市移行で、大阪、名古屋、京都、横浜とともに5大都市として、1956年に指定を受けた神戸の後輩ではあるけどサ・・・。

 さて、カンクンを知らなかった僕は、デパガのことを言う資格を持たないのだろうか?
  
 ちなみに僕が、六甲山からの夜景を堪能していた8月、東演は恐らく『歌え!悲しみの深く淵より』(作/アンダーソン、演出/木村光一)の稽古に励んでいたことだろう。
 創立者の八田元夫を76年、その翌年に下村正夫を相次いで失い、78年、下北沢に拠点を移し、ようやく新時代が軌道に乗った頃で、『歌え!~』は9月に第47回公演として世に問われるのだが、大きな反響を呼んで全国各地を巡演、83年の再演では芸術祭優秀賞を受賞している。

 時は過ぎて。。。 
 間もなく稽古に入る『空ゆく風のこいのぼり』も芸術祭参加作品だ。久しぶりの受賞を目指す、素敵な作品である。

  

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