麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

無=ナダ~戒厳令ノート0907

2021年09月07日 | 俳優座

《無し、それが俺の名前。何にも無し。

難しく言うと虚無。スペイン語でナダ》

 

劇団俳優座No.347『戒厳令』は序盤の4ステージを終えた。

アメフト風にいえば第1クォーター終了である。

 

ナダを演じるのは八柳豪(写真①)。

大学時代はアメリカンフットボール部。

閑話休題。

 

①↑  ②↓

 

「ペスト」と名乗る男(演:野々山貴之/写真②)と

秘書(清水直子)。ダークサイドの二人に対抗する

医学生のディエゴ(演:志村史人/写真③)と

判事の娘・ヴィクトリア(演:若井なおみ/同)の両軸。

その間で、立ち位置のかわるのがナダ。

 

 

ナダが「何もない」という捉え方でいえば、ディエゴは「ヤコブ」。

ヤコブは、双子の兄を欺き長子権を奪い、神の祝福を受け

イスラエルの名を与えられた・・・と説明される。

無神論者のカミュが、どういう意図でその名を用いたのだろう?

同様に「勝利の女神」の意のヴィクトリアには……

 

と書くと、難解な舞台という印象を提示することになる。

それを否定はしない。

真面目な日本の観客は、全てを理解しようとしがちだけれど、

頭のなかを「何もなし」にして、目の前で展開する

スピード感と重厚さを兼ね備えた空間に身を委ねて欲しい!

 

明日は19時開演。

明日もお陰様で満員御礼

 

 

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