goo blog サービス終了のお知らせ 

麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

躍動する朗読劇

2022年04月30日 | 俳優座

「令和2年度戦略的芸術文化創造推進事業」という

お堅い名称の、文化庁委託事業 として生まれた

躍動する朗読劇『女子学徒たちの沖縄戦』が、

少しスタイルを変えて、福島市で上演されました。

と書くと、わずか数行だけれど……。

COVID-19禍、二度の延期を経ての例会実現。

 

最初は昨年9月の予定で、7月には事前交流会を実施、

演出の森が作品説明に加え、ワークショップも展開し、

準備万端だったのですが・・・言わずもがなです。

さらに第六波にも呑み込まれて。

という経緯を経ての「とうほう・みんなの文化センター」。

 

 

福島といえば老舗百貨店好きの私としては、

「中合」なわけですが、2020年夏、

146年の歴史にピリオドを打ったのです

それは別の話。

 

タイトル通り、沖縄戦に翻弄された女子学徒兵の物語。

原作と原画は新里堅進さん。脚本・演出を森一、

森は出演も兼ね、有馬理恵、天明屋渚の三人の俳優で。

会場の「とうほう~」は地元の東邦銀行のネーミングライツ。

小ホールはキャパ300超の、朗読劇にはもってこいの規模。

 

(開場して間もない客席)

 

28日21時、車二台で出発(GWの混雑を回避)。

29日2時ホテル着。13時仕込開始、19時開演。

21時出発、30日2時無事帰京。

このようなコンパクトな舞台もこれからは手掛けていきたい。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ジャン・クロードって誰だ?

2022年04月28日 | 俳優座

ジャン・クロード・ベリエは本作の主人公。

妻はニコル・ペリエ。職業は眼科医。

コロネル・ファビアン通り41丁目に診療所を持ち、

妹の写真をデスクに置いている。

朝到着すると一番上の引き出しに腕時計を仕舞う。

右肘の傷は11歳の時自転車で転んでできたもの……。

そんな彼に電話があり「シュミットさん?」と。

・・・そこから始まるドタバタ劇。

 

 

劇団俳優座LABO公演vol.39

『ムッシュ・シュミットって誰だ?』

作/セバスティアン・ティエリ

翻訳/中村 まり子、演出/小笠原 響

6人の役者によるフランス産のブラック・コメディ。

 

(稽古初日にパシャリ)

前列右から、斎藤深雪、田中茂弘

後列右から、丸本琢郎、脇田康宏、関口晴雄、関山杏理

 

COVID-19も多少影響があったりもしますが、

演劇界の潮流として、こぢんまりとした座組が多いこの頃。

そういう意味でも、同じ稽古場を分け合う

新劇交流プロジェクトとは対照的。

なんたって『美しきものの伝説』は役者だけで29人。

 

チケット好評発売中

2022年6月10日~19日、俳優座スタジオ

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

稽古初日って誰だ?

2022年04月25日 | 俳優座

今年四月から「劇団俳優座5階稽古場」改め

「俳優座スタジオ」と称することになった

我が座の拠点で、6月に本番を迎える

『ムッシュ・シュミットって誰だ?』。

その顔合わせ及び稽古初日が本日25日(月)に。

 

 

作品が本邦初演なうえに、作者ティエリの

戯曲の上演自体も日本初となります。

フランス演劇界で俳優として活躍する傍ら、

近年、モリエール賞にノミネートされるなど

作家としても脚光を浴びています。

 

「初」という意味では。

俳優座での演出は三本目となる小笠原響氏も

LABOでタクトを振るのは初めて。

キャストのなかには初舞台となる丸本琢郎、

また、演劇制作部の福本優美、山﨑百慧、

舞台部の武藤礼乃、三人の新人スタッフも。

と、年度始めに相応しく初々しさに溢れた座組。

 

(新人三人の姿はありません。

 存在感のある後ろ姿は、本作制作チーフ長尾敦)

その長尾が今年1月に担当した『カミノヒダリテ』で

神の白、悪魔の黒の二種類の宣材が好評だったことに

調子づいて、赤と青を作成したのだが・・・

 

 

とにもかくにもLABO39関連のブログは、

「~は誰だ?」と出して届けます。

日本語として成立しなかろうが意に介さずに。

……不条理な舞台でもあるし。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

きょうはなふぁ

2022年03月27日 | 俳優座

【京花、fin】

 

16日のブログでフランス語の「開幕」を使ったから、

閉幕にあたるFermetureで締めるべきとも思ったけれど

映画のおしまいの「fin」がちっちゃい頃から

何だか良いなぁと思っていたので、つい……

 

そしてタイトルがファンではなく「ふぁ」なのは、

発音検索した結果「ファ」としか聞こえなかったから

と、中国語の「花」の発音huaに少し掛けてみました

この作品と中国には一切関係ないのですが……

学生時代に習った尾っぽが、ちょろっと。

 

 

前置きが長くなりましたが、

劇団俳優座LABO公演vol.38

『京時雨濡れ羽双鳥』『花子』は

COVID-19禍、蔓延防止等重点措置が

公演会期中に解除されたとはいえ、

まだまだ予断が許されない中、

全12回の幕を下ろすことができました。

上の写真は演出と出演者で記念写真。

 

実は25日は演出・森一の誕生日でもあり・・・

・・・お祝い。

 

さて、数ある田中千禾夫戯曲から選んだ二編。

その対称に、多くの賛辞をいただきました。

例えば『京時雨~』が内面的、対して『花子』の開放力。

前者は悲しみの70分、後者は健康的笑いの30分などなど。

 

詳しくはこちらにまとまっています。

 

俳優座LABO『京時雨濡れ羽双鳥・花子』感想など まとめ

★ 俳優座LABO『京時雨濡れ羽双鳥・花子』✨戦後、価値観の激変に苦悩しながらも日々をひたむきに生きる男女を描いた 田中千禾夫 の名作✨ #俳優座 を担う若手を配した二本立て...

Togetter

 

 

年度末の多忙の折、たくさんの皆様に観劇いただいたこと、

末筆ながら改めて御礼申し上げます。

演劇活動の大半を俳優座の座付作家として過ごした

田中千禾夫作品を、今後とも上演したいと強く確信できる

多くの励ましの声が嬉しかったです。

・・・(嬉し泣き)

 

只今、5階はバラシの最中、、、

「劇場」が「稽古場」に戻って、今度は6月に

次回公演の幕が開きます。

工具の音を耳にしながら6階にて。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

きょうはなきょうはおばちゅあ

2022年03月16日 | 俳優座

【京花、今日はouverture】

 

 

自動販売機は20日午前に修理が来て、

Tシャツも一枚一枚みたら、

途中からは京花のもので数も足りていた。

そんなこんなはいずれにしろ些事。

(3/13付ブログに、この件の詳細を書いています)

 

場当たりとゲネでも問題は出て、

というか問題をクリアするために行うから、

ひとつずつ潰した15日火曜日……

と、そんな昨日は小島颯太の誕生日

今回初舞台でもある彼を祝った。

 

↑ キャストに囲まれた小島(中央)

後ろは上階の社長、取締役と制作・霜垣。

↓ 演出の森とふたりで。

 

あけて本日は、ouverture(フランス語の「開幕」)

・・・田中千禾夫がフランス文学者でもあったので。

おかげ様で満員での幕開けとなりました。

明日も完売しております。

 

劇団俳優座LABO公演38

『京時雨濡れ羽双鳥』『花子』は27日まで。

5階稽古場にて。

ちなみに次回公演から「俳優座スタジオ」と

改称するので、この芝居が掉尾を飾ります。

座付作家・田中千禾夫で幕をおろす……

良いのではないでしょうか。

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

きょうはなもうしあげのころあい

2022年03月13日 | 俳優座

【京花、もう仕上げの頃合い】

 

劇団俳優座LABO公演vol.38

『京時雨濡れ羽双鳥』『花子』の開幕が近し。

三日後です。

 

稽古場に能指導の柴田稔氏がいらしたのが9日。

同日、歌唱指導の天野眞由美(弊団女優)が

歌録りに夜遅くまでつきあってくれた。

10日、朝日新聞夕刊に「老舗復活の兆し」と記事。

躍動する、俳優座 運営若返り、演出家が頭角 一体感アップ:朝日新聞デジタル

 老舗劇団の俳優座に復活の兆しがある。戦後の新劇界を引っ張ったが、看板役者の不在で低迷していた。2021年に上演した5作で第56回紀伊国屋演...

朝日新聞デジタル

 
OGPイメージ

劇団俳優座、創立80周年へ“原点回帰”…初演から70年経て『花子』上演「戦後描いた田中作品には心打つすごみ」:中日スポーツ・東京中日スポーツ

劇団俳優座は劇作家、脚本家、仏文学者として知られ、俳優座演出部員だった田中千禾夫(ちかお)さん作の舞台「京時雨濡れ羽双鳥」と「花子」(...

中日スポーツ・東京中日スポーツ

 

そうそう、東京中日スポーツに大きく掲載されたのは8日だ!

 

・・・と、日々イベント(?)が続き、

芝居も「刻一刻」ペースで深まっております。

 

 

深まるなかでアクシデントも当然ある。

キャストの小島颯太デザインのTシャツが12日着。

が、あけてビックリ

白はラボ公演38のものだったけれど、

黒は、函館の豚丼屋さんのスタッフTシャツ。

は、はこだてって、えらく遠いぞ。

土曜日は自動販売機も故障して、

ボディにある問合先に速攻電話したのだが、

無情にも留守電メッセージが流れた……。

 

そんな苦難(?)を乗り越えながら進んでいきます。

詳しくは、こちら。

https://haiyuza.net/performance-2-2/labo38/

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

きょうはなゆめみづきのこえをきく

2022年03月04日 | 俳優座

【京花、夢見月の声を聞く】

 

二月は短いせいもあるかも知れませんが、

はや、三月になりました。

と、書いて「下書保存」した1日の昼

……から時計の針が進んじゃって、

劇団俳優座LABO公演vol.38

『京時雨濡れ羽双鳥』『花子』の

開幕まで二週間を切ったのである。

12日後が初日

 

今月の異名はもっとも有名な弥生のほか、

花月(かげつ)、嘉月(かげつ)、暮春(ぼしゅん)

ほか題名に使った夢見月や

建辰月(けんしんづき)など、なんて

悠長にも言っていられない時期となりました。

 

 

この数日で新聞取材も二社、来団いただきました。

小道具も稽古場に入りました。

上の写真は、田中千禾夫邸の庭での、古い一枚。

右から、本作品の作家の田中千禾夫、

隣が夫人で作家でもある田中澄江。

 

劇作家として立って18年のち、

千田是也らに請われて俳優座に籍を置いた

田中千禾夫は以後、座付作家として、

また演出作品も多く発表し、

1995年、享年90歳で天に召されました。

 

そんな座としても財産たる千禾夫作品ゆえ、

丁寧に丁寧に紡いでいます。

『京時雨~』は俳優座では初めての上演。

『花子』は、千禾夫がまだ俳優座に入る前に書き、

俳優座で初演した作品だ。

2/8弊ブログにも書いたけれど、初代花子は

下村節子(当時。現在は河内節子)さんで、

今回の出演者・河内浩の実の母だ。

河内は花子の父を演じる。

 

 

唐突に小道具の写真。

そして、プロモーション映像は、こんなんです。

 

OGPイメージ

俳優座LABO『京時雨濡れ羽双鳥・花子』PV

 

Facebook Watch

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

きょうはなえんそくなかののたなかていへ

2022年02月22日 | 俳優座

 

【京花、遠足。中野の田中邸へ】

 

前回書いたように、2月21日は田中千禾夫ゆかりの場所へ。

遠足といっても、お菓子も持たずリュックも背負わず

(ひとり撮影班の制作部・霜垣はリュックだったが)

中野駅に集合して、テクテクと。

そしてまず、ともに劇作家の千禾夫、澄江夫妻の旧居跡。

閑静な住宅街のなかに突然あらわれたのが冒頭の写真。

 

 

その後、記念碑からほど近い田中邸にお邪魔して、読み合わせ。

それから、千禾夫・澄江の写真や本、関連の品も見せていただき、

積み上げてきた稽古に、沢山のいろどりを各々が取り込んだ。

立ち稽古なかば。

もう一度じっくり戯曲を読むことで得る発見は大きいのだが、

ましてや作家に連なる空間から戴くことの深さといったらない。

 

ご子息の奥様の趣味で猫のステンドグラスをはじめ、

置物や絵画・・・(そういえば今日は猫の日

猫好きだから本物の猫ももちろん居る。

 

 

暖炉のある部屋で過ごす豊かな数時間でした。

*******

劇団俳優座LABO38

『京時雨濡れ羽双鳥』『花子』

2022年3月16日~27日、全12ステージ

好評発売中

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

きょうはなすたっふわーくもぜんしん

2022年02月20日 | 俳優座

【京花、スタッフワークも前進】

 

 

劇団俳優座LABO公演38『京時雨濡れ羽双鳥』『花子』

作/田中千禾夫 演出/森一

2022年3月16日~27日、劇団俳優座5階稽古場

・・・時の移ろいのなんと早いことか。

初日まで一か月を切っております。

スタッフが稽古場を訪れることも増え、

今日は劇中合唱曲の、音源と楽譜も届きました。

    

 

そんななか、日曜日も稽古は進んでいます。

むしろ人の流れも少なく、稽古場の行き来も少し安心です。

 

(上)中央・演出の森一

(下)京時雨濡れ羽双鳥の一場面。安藤みどりと辻井亮人

 

明日は、田中邸を訪れます。

作者・田中千禾夫は天に召されているのでご子息の家に。

そこにはまだ多くの千禾夫の資料が残っていて、

本当はもっと早い時期にお邪魔する予定でしたが

オミクロン拡大で延期。……まだ収束には遠いものの、

ピークは過ぎた中、対策を充分に講じて。

 

と、着実に前進するLABO38。

以前にも紹介した映像による役者自己紹介も7人勢ぞろい。

まだアップできていなかった3人をまとめてドン。

 

俳優座LABO『京時雨濡れ羽双鳥・花子』【出演者自己紹介/関山杏理】

 

俳優座LABO『京時雨濡れ羽双鳥・花子』【出演者紹介/安藤みどり】

 

俳優座LABO『京時雨濡れ羽双鳥・花子』【出演者紹介/河内浩】

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

命。つなぐ

2022年02月17日 | 俳優座

トンボ付のデータをアップするってのも珍しい。

急に決まった企画・・・ってことが伝わるかな、と。

 

COVID-19禍、本当に広く影響がでている。

上の公演は本来は「Para Dance Creators」が

港区の助成を頂き、年度中に単独で

上演が予定されていたものだ。

それが新型コロナにより延期延期で、年度末。

一度は決まった会場もオミクロン急拡大を受けて

「ワクチン接種」の会場にあてがわれた。

 

発表の場を失ったことから、二転三転、

いや四転五転の末に、我が座の稽古場に決定。

コラボの話が浮上したのは、

二転と三転のあたりだっただろうか……。

 

迎えた今日・・・

時間もなかったことからコラボとはいえ、

詩の朗読による平和を希求する公演

『戦争とは……2021』と

前述のダンスパフォーマンスが、二部構成で

それぞれ発表されるのだろうと予想していた。

 

ところが

岩崎加根子、阿部百合子、遠藤剛、

青山眉子、片山万由美、松本潤子

天野眞由美、平田朝音(以上朗読キャスト)

中村たつ(朗読・映像出演)

・・・による、谷川俊太郎、茨木のり子、

そして尹東柱の俳優座俳優陣の朗読のなかに

丸山奈緒子、小谷野重子、宮内恵理子、

四本紀代美/上田尚弘

・・・のダンサーが溶け込む構成に!

演出は弊団の菅田華絵。

張り詰めた緊張のなかに温かみのある

一時間半の作品となった。

 

 

創立以来、港区六本木で活動してき、

過去を振り返れば、区と連携した活動も

多かったと聞いている。

これを機に、リージョナルシアター的な活動を

深めたいと思う一日にもなった。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする