忘却への扉

 日記? 気づいたこと 何気ないひとこま 明日への伝言 願い 子供たちに 孫たちに そしてあなたに・・ 

タンタンタン

2006-03-19 | 追憶
 昨日は山の方は雪で白くなっていた。山桜が咲き始めたというのに、まだ雪が積もるのだ。そして今朝は霜が降りていた。
 放射冷却の朝だ。太陽が顔を出すと十分な暖かさを感じる。陽の当たる場所で、ナタを使って杭作りをする。かなり久しぶりの作業だ。
 まずナタを砥石で研ぐことから始めなければならない。下に台代りにする短かい角材を置き、杭にする角材を立てナタを振り下ろす。
 トントントン懐かしい音が連続して聞こえる。飛び散る木クズの香りも好きだ。近くでウグイスの鳴き声がする。
 日溜まりでの同じような姿を、遠い昔に見たことを思い出す。道具は違うが祖父母が脱穀をしている。トントントンの音が響く。