忘却への扉

 日記? 気づいたこと 何気ないひとこま 明日への伝言 願い 子供たちに 孫たちに そしてあなたに・・ 

使わなかった

2006-03-07 | 平和を
 頭をもっと使って来ていればよかったと、いまになって思う。「やれる時に勉強をしておかないと、将来後悔するから」と先生から聞いたのは中学のころ。
 あまりにも遅過ぎる反省だ。敗戦から六十年を経過したが軍国主義日本の戦時中に、学生だった人たちから当時は学校の勉強をすることができなかったと聞いている。
 竹槍訓練に塹壕掘り勤労奉仕と、男女共に勉強よりも戦争に役立つ人間作り。殺すため死ぬための人作りなら、勉強などと無視できる国にまでなっていたのか。
 大きくなれば男たちは戦争に行くものと決まっていた。先生までもが戦場に送られた。将来を期待されるべき若者たちさえ、特攻隊などと命じお国のためにとその命を奪ったのだ。
 そのような国に二度としないためにも、自分で考える人間になれと、あの中学の時の先生は言おうとしたのだろうか。使わずに来た頭に軽さを感じている。