Ma Vie Quotidienne

一歳に二度も来ぬ春なればいとなく今日は花をこそ見れ

復活!メドックシリーズ  シャトー・マレスコ・サン・テグジュペリ 2002

2011-06-22 23:59:58 | Wine
5月に飲んだボルドーをぼちぼちアップしなくては・・・・。



Chateau Malescot St.Exupery 2002

マルゴーの3級シャトーです。


マレスコ・サン・テグジュペリは歴代数多くの所有者がいました。
16世紀にマルゴー村の公証人エスクセ家がマレスコ家にこのシャトーを売却し、
マレスコ家が1世紀以上にわたってこのシャトーを所有して大きく発展させました。
1827年に、かの「星の王子様」の作者の曾祖父、ド・サンテグジュペリ伯爵が所有しました。
その後は何人もの所有者が変わっては彼らが破産するということを繰り返し、
1955年に現在の所有者ズジェール家のものとなりました。
ポール・ズジェールにはじまり、ロジェ・ズジェール、
現オーナー、ジャン・リュック・ズジェールの3代に引き継がれています。

マレスコ・サン=テグジュペリはマルゴーの町中にあり、
ワイン街道(県道2号線)沿いのシャトー・パルメの数ブロック北に位置します。
マレスコは、特にその長命な伝統的なつくりとしっかりしたスタイルのワインにより、
昔から評判が高かったようです。
1955年以来の所有者であるズジェール家は、
出荷した時よりしなやかで飲みやすくなるようにあえてスタイルを変えることはない
と主張しています。
しかし、最近のヴィンテージ、とりわけ1980年代後半以降のワインは
1960年代のものほどタニックでも、硬くもないようです。
地の利に恵まれたブドウ畑(そのいくつかはシャトー・マルゴーに隣接している)からは、
現在中量級のワインが生産される傾向にあり、
そのエレガンスと風格を備えた味わいには心引かれるものがあります。
1990年以来豊かさと凝縮感が大幅に加わりました。
ここもまた、1960年代、1970年代、1980年代の失望させられた期間の後に
復活を遂げたシャトーの1つなのです。

シャトーマルゴーに隣接した素晴らしいテロワールを持つ位置にいくつかの畑をもち、
その土地の特性を生かすため、
ボルドーグランヴァンでは珍しい自然派の“リュット・レゾネ農法”を用いています。
除草剤を使わず、野生酵母での発酵、仕上げも無清澄、無濾過。
ただし、ほぼ100%新樽熟成をおこなうほどの豪華でパワフルなスタイルは、
濃厚でしっかりした抽出をし、フルな味わいに仕上げられています。
土地の偉大さをあますところなく表現するグランクリュ3級に相応しい風格をもつ
由緒正しき大注目のシャトーです。


<シャトー情報>
平均年間生産量:シャトー・マレスコ・サン=テグジュペリ/12万本 
        ラ・ダーム・ド・マレスコ/6万本
畑 面積:23.5ha、
平均樹齢:35年、
密植度:1万本/ha、
平均収量:52hl/ha
育て方:アルコール発酵は30~32℃に温度管理された槽で8~10日間。
    熟成は新樽80%で12~16ヶ月。清澄も濾過もしない。
栽培品種:カベルネ・ソーヴィニョン50%、メルロー35%、
     カベルネ・フラン10%、プティ・ヴェルド5%
所有者:ロジェ・ズジェール

<テイスティング>
色:エッジはかすかにオレンジが入りかけている 中央ははガーネット
  粘性高い 透明度低い
香:ブラックチェリー ブラックカラント 乳脂肪のような甘い香り
  赤い花 腐葉土 青野菜 鉛筆の芯
味:アタックはマイルド ブラックチェリー カシス 鉄分
  タンニンは中等度からやや強め ベルベットのように細やか
  口内にはりつくがすぐに消える
  酸味は低め~中等度で後半じんわりと広がる
  余韻はカシスの風味が中等度~長めに残る 
  アルコールの甘さ alc.13%くらいか
  果実のような柔らかい酸味が長めに残る
アッセンブラージュ予想:CS60%Me30%CF6%PV4%
アッセンブラージュ正解:不明
alc.正解:13%


ズジェール氏は早飲みを意識していないとおっしゃっているようですが、
わたし的には久々の大ヒット、若いのにものすごくグラマラスなボルドーに出会いました。
リュット・レゾネってところもいいじゃないですか。
丁寧に愛情込めて作られているワインは本当においしい。
アッセンブラージュの正解がわからないのが残念。
alc.も高いしメルローのたっぷり感があるので、
もうちょっとメル率高いかなあ~と思ったり・・・・。
畑の栽培比率をみたらまあ当たらずとも遠からじといったところ…だといいのですが


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。