Ma Vie Quotidienne

一歳に二度も来ぬ春なればいとなく今日は花をこそ見れ

ウイスキー 知らない蒸留所+α その4

2015-04-12 23:02:31 | Spirits&Others
2日連続でプルーフさんへ。

前の日に約ひと月ぶりに伺ったところ、
狙ってたオールドボトルが一つなくなっちゃっていたので、
これは1日も早く狙ってるの飲まないと!と焦っております


さて、この日はこちらから。

リンクウッド 12年 オールドボトル キャッスルラベル 43%

リンクウッドのオフィシャルは60年代は黒ラベル、70年代半ばから白ラベル、
そして80年代にはこの城のデザインのラベルになったようです。

<リンクウッド蒸溜所>
蒸溜所が建てられたのは1821年、
土地の名家ブラウン家のピーター・ブラウンが創業者。
エルギンの南、ロッシー川の河畔にあり、
森林に囲まれて、白鳥の棲む冷却用水の貯水池があり、その畔にある。
建物は何度も建て直された。
創業から約100年間は同家が経営に携わっていましたが1933年にSMDの傘下に、
現在はUDV社の傘下となっています。
ポットスチルは大型のストレート・ヘッド型で、初溜、再溜釜合計6基。
99%がブレンド用で、ヘイグやホワイトホースなどの原酒モルトとして使われている。
仕込用水は、ミルビュイズ湖近くにある泉の水を利用。
1945~1963年までマネージャを務めたロデリック・マッケンジーは
味を変える恐れのある環境の変化にはすべて反対で、
建物内のクモの巣でさえはらうのを禁じたという逸話が残っている。

<テイスティング>
香:梨、海藻、日に当たった麦わら、軽く紹興酒
味:アタックぴりぴり、塩味、塩豆、麦わら、梨、上に優しく広がる、
  余韻優しく短め 塩味
これまた海からそんなに近いわけではないけど潮っぽい印象・・・。




ザ・シングルトン・オブ・オスロスク 1983 40%

瓶詰年の記載はないが、
恐らく90年代前半あたりにリリースされた物と思われるのでボトリングもその頃か。

<オスロスク蒸溜所>
Auchroiskと綴られ、ゲール語で“赤い流れを渡る浅瀬”の意味。
蒸留所は1974年、クレイゲラキとキースのちょうど中間に位置するマルベンという村に
ブレンデッドスコッチJ&Bの原酒確保と、新たなシングルモルトを誕生させる目的で建設。
仕込み等に用いられる水は、ドリーの井戸と呼ばれる泉とマルベン川から引いている。
ドリーの井戸の水は良質な軟水として知られ、
この井戸水の発見がこの地での蒸留所建設が決まった大きな理由のひとつだったとも言われる。
スコッチの歴史を考えればまだ若い蒸留所だが、
品評会では並みいる老舗蒸留所とも渡り合い、数多くの賞を受賞している。
オスロスクという名前は覚えにくいため、
オフィシャルボトルにはかつては「ザ・シングルトン」というブランド名がつけられていたが、
1997年にオーナー会社の吸収合併が行われ、
シングルトンの名でシングルモルトが出回るようになった。

<テイスティング>
香:カラメル、ミント、芝生、麦わら、軽く紹興酒、
味:マイルド、カラメル、麦チョコ、樽タンニン軽く張り付く、
  余韻柔らかく麦チョコ中くらい、軽く塩味
マイルドで飲みやすい・・・。




さて、ここからはローランドの閉鎖蒸溜所を2つ・・・


リトルミル 8年 40%

<リトルミル蒸溜所>
リトルミル蒸留所はオーヘントッシャンから北西に1.5キロ、
キルパトリックの丘の麓、クライド川に面している。
リトルミルはスコットランド最古の蒸留所だったとされている。
起源が多少曖昧ではあるが、諸説のひとつは、
コルホーン一族がクライド川で守りを固めるためにタングラス城を築いた14世紀に遡る。
イギリス政府がウィスキー産業の調査を開始した1821年には
年間90,000リットル以上の生産量が記録されている。
1984年以来何度も再開閉鎖を繰り返し、
1994年の閉鎖後、2004年9月に火災に遭い2005年に大半の建物は取り壊された。
1930年代までは3回蒸溜を行っていたが、その後2回蒸溜に変更している。
もともと蒸留所そのものがハイランドとローランドの境界にあり、仕込み水はハイランド産。
ポットスティルは初溜、再溜共に最小単位の1基ずつで、
通常のスティルとは形状が異なりネックの部分が円筒形、
ラインアームにはデフレジメーターと呼ばれる精留器のようなものが付いており、
アルコール蒸気の還流をコントロールする機能があった。
リトルミル独特の個性はこの変形スチルによるところが大きいと思われる。

<テイスティング>
香:麦、かるく乳製品、ハーブ、畳、くたくたに煮たオートミール
味:アタックさらり、段ボール、麦、苦味、口全体に広がる、
  余韻中ぐらい苦味、焦がし麦
「濡れた段ボールの味わい」がするということですが、まあ確かにね・・・。




セントマグダレン 19年 1979-1998 63.8% レアモルト

<セントマグダレン蒸溜所>
18世紀後半(1765年頃か)セバスチャン・ヘンダーソンが建設、
1797年にアダム・ドーソンが蒸留を始めた。
1914年SMD(ローランドの5つのモルト蒸留所が吸収合併してできた会社)へ。
第二次世界大戦後も細々と創業を繰り返すが1983年閉鎖となる。
蒸溜所がある町、リンリスゴーとはブリトン語で「湿地の中の湖」を意味し、
町には小さな湖と城の廃墟がある。
このリンリスゴー城で生まれたのが「悲劇の女王」といわれたメアリー女王(1542-1587)で、
スコットランド史では欠かすことのできない町でもある。
セント・マグダレンとは、リンリスゴーの町にある古い十字架のことで
マグディラン聖人にちなんで付けられたもの。
120近い蒸留所の中で「聖人」を名乗っている蒸留所はここだけ。
リンリスゴーはもともと交通の要衝で、17世紀には麦芽製造や
製粉業で栄え、18世紀にはビールの醸造やウイスキーの蒸留で賑わった。
19世紀にはエジンバラとリンリスゴーを結ぶユニオン運河や鉄道が開通し、
ローランドのモルトウイスキー生産の一大中心地となった。
セント・マグディラン蒸留所はこのユニオン運河に荷揚げ用の自社桟橋を持っており、
さらに鉄道の引込線も設備していた。
閉鎖後、建物は歴史的建造物の指定を受けているためキルン塔もそのままに保存され
内部は高級アパートメントに改造され一般に分譲されてしまった。

<テイスティング>
香:ゴム、南国フルーツ、パフューム、薬品 ハーブ
味:薬品、梨、ビリビリ口全体に、揮発、若い樽のタンニン アルコールの甘み、
  余韻短い 樽タンニン
これも個性的ですね・・・。


またまた、レアなオールドボトルばかり飲んじゃいました
さて、もう23時をまわりましたのでこの日はこれにて終了。

またお願いします。





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