Ma Vie Quotidienne

一歳に二度も来ぬ春なればいとなく今日は花をこそ見れ

ウイスキー 知らない蒸留所特集+α その2

2015-03-14 23:51:21 | Spirits&Others
まだ飲んだことない蒸溜所のシングルモルトを
ちょっとずつこなしていきましょうかーと、
この日は3条都通りへ

メニューを見ながらさっそくスタート。


グレンアラヒ―8年 43% シグナトリー ヴィンテージ 1991 

<グレンアラヒー蒸溜所>(スペイサイド) 
グレンアラヒー蒸留所はアベラワーの姉妹蒸留所として、1967年に開業。
ブレンデッド「マッキンレー」の原酒確保のために
スコティッシュ&ニューキャッスル社が建てたものです。
その18年後インバーゴードン社によって買収、わずか2年後の87年に操業を停止。
1989年にペルノリカールにオーナーが代わり、
現在も主に「クラン キャンベル」「ハウス オブ ローズ」の原酒として使用されている。
蒸溜器は2ペアで、年間生産量は中規模の300万リットルほど。
年間生産量は中規模の300万リットル。
そのうち99%以上がブレンド用に廻されるため、
シングルモルトとしては滅多にお目に掛かれない隠れた銘品。

<テイスティング>
香:麦 ゴム アロンアルファ フランボワーズブランデー、
  チェリーブランデー、オレンジリキュール、
味:麦、麦チョコ、はちみつ、焦がし麦 上に広がる、余韻長め バニラ





ストラスミル 1991-2010 19年 43% G&Mコニサーズチョイス

<ストラスミル蒸留所>(スペイサイド)
蒸留所はキースにあり、近くには有名なストラスアイラとグレンキースがある。
蒸留所は1923年に建設された製粉工場を改造し、1891年に創業。創業者は不明。
創業当初は近を流れるアイラ川から名前をとり、
グレンアイラ・グレンリヴェット蒸留所としてスタートした。
ウィスキーブームにより造られた多くの他の蒸留所と同様、1895年には早くも売却され、
ジン業者ギルビーが新しい所有者になりこの時ストラスミルに改名された。
ギルビーは1857年にロンドンでワイン商として創業、ジンの製造を手がけてヒットし、
この時期スコットランドのいくつかの蒸留所を傘下に収めていた。
現在はUD社の傘下。
ストラスミルは長く安定した操業状態を保ちながら、
全世界で2番目の売り上げを誇るブレンデット、J&Bの主要原酒としての大きな役割を与えられ、
シングルモルトとしては殆どボトリングされず目立たない存在だった。

<テイスティング>
香:ろう 麦 ぽん菓子 ロースト
味:麦 とろり 口全体に広がる、スパイス 余韻中等度 りんごの皮、オレンジ




ここでマスターから
お勉強されるならこんなのもどうぞ、検定合格のお祝いに・・・と
お味見提供いただきました。

グレンファークラス105プルーフ

右は105プルーフ8年で特級シールが貼ってあるので80年代のものだと思います。
左は105プルーフカスクストレングス、おそらくそのあとにリリースされたもの。
ちなみに現行品は新ラベルで105プルーフカスクストレングスとなっています。
8年特級のほうにひね香があり、
これが勉強になるんじゃないかということで
比較のために2つ出して下さいました。

ひねたウイスキーははじめて。熱劣化です。
正常な方はアルコールビリビリだけどシェリー樽熟成でおいしかった!




さて、次。

ブレイズ・オブ・グレンリヴェット(1979-1998)57.7% シグナトリーヴィンテージ 

<ブレイズ・オブ・グレンリベット蒸溜所>(スペイサイド)
1973年創設で、現在はブレイヴァルという名前に改められている。
シーバスリーガルの原酒の1つ。
蒸留所があるチャペルタウンは宗教弾圧を逃れたカトリック教徒によって造られた小さな町。
標高350メートルのところにあり、一番標高が高い位置にある蒸留所。
蒸留所の敷地内に熟成庫は造られていない為、
生産されたモルト原酒は、全てキースにあるシーバス社の集中熟成庫に運ばれて熟成される。

<テイスティング>
香:ゴム ろう、ばなな 麦 ミント、
味:とろり、カラメル 麦チョコ ろう、口内全体に広がる、リコリス、杏、洋梨、ナッツ、
  余韻長い、麦、スパイス、麦チョコ、杏





グレネスク 5年 40%

<グレネスク蒸溜所>(東ハイランド)
グレネスクは1898年、紡績工場を転用する形で創業した。
以後、数々の所有者の変遷があったのですが、
この蒸留所が他と違うのは、幾度となく蒸留所の名前も変わってしまったこと。
創業当時はハイランドエスクと呼ばれていたが、1905年にノース・エスクに改称。
第一次大戦後の1938年にはモントローズ蒸溜所の名前でグレーンウィスキーを生産。
その後も操業・休業を繰り返し、
1964年にヒルサイド蒸留所としてモルトウィスキーの蒸留所に戻された。
グレネスクには1980年に改称になったが1985年にあっけなく閉鎖、数奇な歴史に幕を下ろした。
現在蒸留所は解体されたが、製麦工場としてUDV社系列の蒸留所にモルトを供給している。

1985年の閉鎖までブレンデッドスコッチVAT69の原酒として使用されていた。

<テイスティング>
香:麦わら ぽんがし、さつまいも、潮、
味:ぽんがし、とろり、はちみつ、りんご、余韻長め、りんごの皮、塩味  





オールドフェッターケアン 8年 43%

<フェッターケアン蒸溜所>(東ハイランド)
この蒸留所のシングルモルトは長い間「オールド・フェッターケアン」として親しまれてきたが、
2002年に「フェッターケアン」とブランド名を一新、
熟成年数も10年物が主力商品だったが12年熟成に改められた。
蒸溜所は、スコットランド北東部にあるスコットランド第3の都市アバディーンから
南西に40キロメートルほど下ったところにある。
蒸留所の歴史は古く、政府の認可を受けたのは新税制が導入された翌年の1824年のことで
ザ・グレンリヴェットに次いで2番目の早さだった。
19世紀の終わり頃の地主はサー・ジョン・グラッドストンという人物で、
彼は4度も英国の首相を務めた著名な政治家ウィリアム・グラッドストンの父。
蒸留所は現在もグラッドストーン家の敷地にあります。
スティルは計4基で、
再留釜のネックの部分にはこの蒸留所オリジナルの冷却器がとりつけられている。
冷水をシャワーのように吹きかける、興味深い構造になっている。
また仕込み水はグランピアン山脈の一部であるケアンゴルム産地の湧水を使用している。
20世紀以降、東ハイランドでは7つほどの蒸留所が操業していたが次々と倒産に追い込まれ、
フェッターケアンは東ハイランドで操業を続けている唯一の蒸留所だった時期もあった。
現在では、グレンカダム蒸留所も操業を再開したので2か所になっている。
北ハイランドのダルモアとともにホワイト&マッカイの原酒として使われている。

<テイスティング>
香:ろう ゴム、潮、麦、ハーブ、りんご
味:塩味、とろり、りんご、なし、口内全体に広がる、軽くスパイス、麦、
  余韻長い、麦、渋み、塩味





ノースポート 19年 (1979-1998)61.0% レアモルトセレクション

<ノースポート蒸溜所>(東ハイランド)
創業は1820年。
アンガス地方のもっとも古い町のひとつ、ブレチンの蒸留所。
ブレチンで最初に銀行を作り市長も務めていた実業家デイビッド・ガスリーが創業し、
当初はタウンヘッド蒸溜所と呼ばれていた。
蒸溜所の名前は、一時期、壁で囲まれたブレチンの都市の北門にあったことから由来している。
1823年にブレチン蒸溜所となり、そして1839年に現在のノース・ポート蒸溜所に改められた。
以来1世紀近くガスリー家が経営に携わっていたが、1922年にDCL社が買収。
ライセンスはジョン・ホプキンス社が保有していた。
1970年代に近代化が図られ生産は順調に続けられる様に見えたが、1983年に突然閉鎖。
蒸溜所は取り壊された。

<テイスティング>
香:マッチ、潮、いも、軽く漬物樽、軽くスモーク
味:ややとろり、麦、塩味、麦チョコ、杏、りんご、ハーブ、梨、上にやさしく広がる
  余韻長い 塩味 ハーブ りんご スモーク





グレンモール 1978 62.6% “カスク”Jas.Gordon&Co(G&M)

<グレンモール蒸溜所>(ハイランド)
グレンモールとはゲール語で「偉大な谷」の意味。
蒸留所はインバネス市のグレイトノースロードとカレドニアン運河が交差する地点に建っていた。
創業は1892年。
もともとグレンアルビン蒸留所のマネージャーだったジョン・バニーが、
リースのブレンダー、チャールズ・ マッキンレー社のジェームス・マッキンレーと組み、
アルビン蒸留所に隣接する土地を買って建てたもの。
設計は当時隋一といわれたチャールズ・ドイグ。
グレンモールの最初の一滴は創業から2年後の1894年12月8日に流れでた。
1920年には隣のグレンアルビン蒸留所を買収し、
2つは姉妹蒸留所として運営されることになった。
当時、同社の株式の40%をジョン・ウォーカー&サンズ社が保有していた。
その関係で1972年にDCL社が買収。
しかし1983年に閉鎖され、1988年には完全に取り壊されてしまった。
現在はグレンアルビン同様、ショッピングセンターになっている。
仕込水はネス湖の水を利用していた。
かつてはこの水を利用した水力タービンが蒸留所の動力源であったという。
また、機械によるサラディン式モルティング(製麦)を採用した最初の蒸留所でもあった。
ブレンドスコッチ、マッキンレーズのモルト原酒であった。

<ティスティング>
香:ゆで豆、昆布、塩味、ゆり、フリージア、軽くスモーク、かるくバニラ、チョコ
味:ビリっと、りんご、塩味、りんごの皮、ハーブ、樽タンニン はりつく、
  余韻長い りんごの皮、塩味、麦、樽バニラ


はあ・・・・
すごいたくさん飲んじゃいました
しかも、70~80年代流通の古酒や、
シングルモルトのリリースが少ないレアもの、
レアな閉鎖蒸溜所ものなど、
すごい貴重な体験でした。

まだ飲んでない蒸溜所のシングルモルトは
なんとか手に入る可能性があるものでトータルでたぶん40ぐらい、
そのうち13~15はこちらのバーで飲めそうなので、
またお邪魔いたします
いつもありがとうございます



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