Ma Vie Quotidienne

一歳に二度も来ぬ春なればいとなく今日は花をこそ見れ

十勝連峰縦走 ⑤ 十勝岳

2014-07-06 23:47:01 | Sports/Fitness
さて、
上ホロカメットク山をあとにして、十勝岳に向かいましょう。



満開のお花畑と雪渓を眺めつつ・・・。



稜線を歩く。

上ホロ避難小屋も見えます。



避難小屋ではたくさんの登山者が
お花畑とランチを楽しんでいるようでした。



こんなお知らせも。


ふと振り向くと・・・

今下りてきた上ホロカメットク山、向うには富良野岳。

だいぶ見晴らしがよくなってきました


さて、前に進みましょう。



大砲岩。

この岩の向こう側の稜線を、吹上や十勝岳温泉に抜けるコースもあったんですが、
現在閉鎖中


だいぶ近く見えるようになってきました、十勝岳。



またガスが出てきました・・・



もう少し・・・

いかにも火山って感じ。
溶岩石の斜面を息を切らしながらよいしょよいしょ・・・


着いたー

十勝岳2077m、十勝連峰の最高峰です。

この登山を計画している段階では、
4時起きで入山すれば、
進みあんばいによってはもう一つ先の美瑛岳まで
行けるんじゃないかなーって思ってたんですが、
直前に、ギリギリの計画より余裕を持った方がいいと思い直して、
十勝岳止まりに心を決めて、
朝の出発も6時でのんびりとスタートしました。

それでも予定より早く十勝岳につきましたが、
まあ、ゆっくりここで昼ご飯食べて、
早めに下山して温泉入って帰ろう!っと

で、お昼ごはん。



食後のコーヒータイム。

山頂はそんなに広くないんで、なんだか他の登山者と近くて、
いろんな人に話しかけられました。

「おねーさん、富良野岳のほうから来たでしょ。
 わたしも今日富良野岳に登りに来たんだけど、
 登山口の駐車場でこれから道路閉鎖するって言われて、
 白金温泉にまわって十勝岳登ってきたの。
 あっちでお姉さんのこと見かけたよ。
 ワンセグ見ながら道路歩いてたしょ?」

あー
この日はワールドカップのオランダ-コスタリカ戦があって、
入山するまでワンセグ見てたんです

どこで誰に見られてるかわかりません。
悪いことはできませんねー

まあそのあとも、十勝岳温泉の道路の通行止め話でもちきり


さて、なんだか霧が濃くなってきました。

そろそろ下りましょう。

上富良野の吹上温泉か、美瑛の白金温泉に下りることになるんですが、
上富良野の温泉に入りたかったので吹上にしようかなーと。




まあ真っ白な中、火山溶岩石ゴロゴロの道を下ります。



岩が無くなれば火山灰ザクザク


霧でわかりにくいですが、グラウンド火口。

火山活動最盛期の約3000年前の噴火口だそうです。


なんとパラパラと雨が降ってきました
急げ急げ


グラウンド火口とすり鉢火口の間の道を行く。







振り返ると、十勝岳山頂はもう遥か彼方・・・。




これは昭和火口かな・・・。



こちらは大正火口かな・・・。

噴煙出てるって注意書きありありましたけど、あんまり出てませんね・・・。



雨は強く降ることもなく、霧雨が顔に当たって気持ちいいくらい。
でも結構風があって動いてないと肌寒く感じます。


下に来るにつれ、霧が少し晴れて見晴らしがよくなってきました。



溶岩が流れたあとかな。
すごいですね・・・自然の驚異。


十勝岳の避難小屋はどこかなー。
そこでひと休みしようかな・・・。



と思っていたら、
3合目か4合目あたりでしょうか、
登山道の大きな岩にもたれかかっている人と
その周りに数名、
レスキュー要請をしているところに遭遇しました。

どうやらお一人ケガで動けないらしい。

ここはどうしたって車両は乗り入れ厳しいので、
登山口からレスキューが徒歩で来るまで40分程度、
防災ヘリが飛んでくるまでは1時間から1時間半かかるとのことで、
レスキューが来るまでの間、
防寒や脱水防止など簡単なケアをお手伝いしました。

みなさん下山途中ということで、水分などの残りがあまりないようでしたが、
わたしは縦走ってことで余分に用意してまだたくさん残っていたし、
もしものためのツェルトもあったし。

しばらくしてふと見ると、木が一つもなくて見晴らしがよい中を、
レスキュー隊員ががっしがっしと駆け上がってくる!
すごーい!

あとはレスキューさんにおまかせして、
わたしは下山再開です。


時間は超余裕があったので心配はなかったのですが、
なんとなくちょっと遅れを取り戻すため、
ガシガシと下りました


振り返ると・・・

ケガ人を運び込んだ避難小屋と、
十勝岳、大正火口から上る噴煙・・・。


遠くからヘリの音が聞こえてきました。



来た!



平らなところがないのでしばらくホバリングした後
ようやくケガ人を乗せて飛んでいきました。

あーひと安心


さて、私も下山しましょう。


またね、十勝岳・・・・。


温泉にのんびり浸かる気分じゃなくなったので、
さっさと帰ろう!と
白金温泉に下りました。






そこから美瑛駅へ。

待ち時間ほとんどなく、ちょうどいい汽車がありました。

しかもノロッコ号!



旭川着。


すぐに札幌行きの特急に乗り、帰宅の途につきました。

お天気に恵まれ、
とても良い登山になりました。

特に富良野岳がとてもきれいで、また登りたいと思いました。
十勝岳温泉もよかったし

そしてあらためて、
登山には情報収集と無理のない登山計画、体調管理、
余裕を持った装備が大事と学びました。

おケガをされた方、本州からお越しで、
何日かの滞在中、せっかくだからとあちこち登って結構疲れてたかもしれないし、
仲間から遅れを取って気が急いていたそうで。
しかもやはり今日は富良野岳予定だったのに道路閉鎖で急遽十勝岳にしたと・・・。
いろんなことが重なってしまったんですね。

わたしも山に慣れるにつれて過信が生じたりしないよう
自分をかえりみながら山に入らなければなりませんね。

ありがとう、十勝連峰。

またお願いします。


おわり。

十勝連峰縦走 ④ 上富良野岳 上ホロカメットク山

2014-07-06 23:43:05 | Sports/Fitness
富良野岳をあとにして、
富良野岳分岐にもどりました。

上ホロカメットク山方面へ、縦走開始です。


目指せ、十勝岳



振り返ると、美しい富良野岳。

名残惜しいです・・・


前進前進!


岩をよじ登り、



またまたお花に癒されながら・・・








めざす三峰山、かみふらの岳、上ホロカメットク山、そして十勝岳がくっきり!

見晴らしがいいと楽しいですね



お!ピークが近づいてきました。
三峰山かな?


なんの標もない・・・。
そういえば、三峰山は三つのピークを持つ山だった!
次を目指しててくてく歩く・・・。


三峰山。

ここで休んでいる数名と歓談。
みなさん十勝岳温泉からかみふらの岳に入り、これから富良野岳に向かうのだとか。
わたしと反対方向ですね。



話している最中に、
急にガスが出てきました。

さて、私はかみふらの岳を通過して十勝岳まで行きますので
もう行かなくちゃ!








火山っぽさが増してきましたね・・・。
あたり真っ白なのが残念

あ、標があるピーク発見!


かみふらの岳。


あそこが次のピーク、上ホロカメットク山。

切り立った尾根をすすみます。
これは火口のお鉢の一部ってことでしょうね。


尾根を歩きながら左側の下をのぞき込むと昨日の安政火口が見えます。






反対側、右手はお花畑



振り返ると かみふらの岳。

あんなに切り立ったところだったんだ


火口を眺めつつ尾根を進む・・・。



そして、

上ホロカメットク山(1920m)、通称「上ホロ」。

山名は、
「河口とは反対の向きに流れる川の奥にある高い山」の意味だそうです。


安政火口を覗く。

はるか遠くに、登山口近くの凌雲閣も見えます


これまで歩いて来た、富良野岳、三峰山、かみふらの岳・・・



そしてこれから行く十勝岳。



すこし霧が晴れてきましたが、またお天気変わると思うんで、
十勝岳のピークを目指して先を急ぎます。


つづく。

十勝連峰縦走 ③ 富良野岳

2014-07-06 23:40:40 | Sports/Fitness
さて、6時少し前に宿を出まして、登山開始です。

この日はまず富良野岳に行き、
そこから、
三峰山、かみふらの岳、上ホロカメットク山と北上し、
十勝連峰最高峰の十勝岳(2077m)を目指します。


カミホロ荘から登山口までは、しばらく車道を登ります。

この日はこの道路、
「かみふらのヒルクライム」という自転車イベントがあり、
もうすぐ閉鎖されちゃいます


しっかし、麓から自転車で上ってくるんですねー。

はい、ゴール! いや、わたしにとってはスタートの登山口です



雲海を望みつつ、入山です。



まずは前日も訪れた安政火口。



ここから昨日とは違って右に曲がり、
富良野岳を目指して登って行きます。



目指す富良野岳。

朝日を浴びてくっきり!
美しい山です。



よいしょよいしょ・・・。



三峰山沢を越え、



階段を上り、



雪渓を渡り、



雲海を眺めてひと呼吸。



また山頂が見えてきました。


お花に癒されながら進みましょう。






振り返ると最終目的地の十勝岳と、はるか向こうには表大雪。

なんて美しい眺めでしょう


またまたお花に癒されながら・・・





何度も振り返り、この絶景に見惚れて・・・




そうこうしてるうちに富良野岳分岐に到着。


親切なおじさまが写真を撮ってくださいました


さて、頂上目指してもうひと頑張り!



すばらしいお花畑を眺めつつ階段をよいこらよいこら・・・。







いろんなお花が咲いてます。





階段が終わり、お花に囲まれた細い尾根を歩く・・・。





そして頂上到着!

富良野岳 1912m。


絶景を眺めつつひと休み。


十勝岳と表大雪。


前富良野岳かな?


他の登山者が、
今日は道路閉鎖で車が上がってこれないから、
いつもより山が空いてるって話してました。

そういえば、前に来たときは、あっちにもこっちにも登山者がウヨウヨいました

お天気もいいし、空いてるし、
お花も満開だし、
いい日にここに来れたことに感謝

さて、そろそろ次に向かって出発しますか。

まずはさっき写真撮ってもらった富良野岳分岐まで戻ります


つづく。