Ma Vie Quotidienne

一歳に二度も来ぬ春なればいとなく今日は花をこそ見れ

久々に馴染みのワインバー

2014-06-21 23:59:33 | Wine
あーやっちまったー
満足感を得られないものに高額支払ったあとの敗北感とともに、
とぼとぼと電車に乗り西麻布へ。

向かいましたのは、これまたお久しぶりのこちら。



あーどうもお久しぶりですー、とオーナーさん。

以前は年に3~4回来てましたが、
今回2年半ぶりですかね。

まずは、口のなかをさっぱりさせたかったので、
キリッとした白ワイン。


ワインをいただきながら、
実はこの度はウイスキー狙いでもあったので、
ウイスキーのリストをじっくり眺める(笑)

基本、ボトラーズ・ブランドばっかりです


ウイスキーボトルは客の後ろに所狭しと並んでいるんですが、
「行って自由に手に取ってみていいですよ」
とオーナーさん。


お言葉に甘えて、あれこれ奥の方から引っ張り出したりして。


ようやく決まりました。
なんとなく飲み比べができるようにこんな感じで

マックギボン社プロヴェナンスシリーズ の ポートエレン。
右は1976年蒸溜、2001年瓶詰めの24年もの、
左は1982年蒸溜、2002年瓶詰の20年もので、
業界の重鎮ジョン・ミルロイ氏が厳選したカスク。

20年物のほうが若いしカスクストレングスなんで
すっごく強いんですが、だんだん空気に触れて優しくなってくると、
ものすごい深みであります。



もう一組。


ゴードン・マクファイル社コニサーズチョイスシリーズ。
右はグレンバーギー(スペイサイド)1960年蒸溜
左はトマティン(ハイランド)1964年蒸溜
どちらも相当な古酒なんで飲みやすい中に深みがある・・・。
わたしはグレンバーギーのほうが好きでした


ちょっと背伸びしてボトラーズを飲んでみましたが、
聞いたことがあるシリーズがあっても、知らない蒸溜所が多すぎて、
まだまだありがたみが分かんないですね
でもポートエレンは操業停止しているので、
見つけたらできるだけ飲もうと思ってます


最後にオーナーさんおすすめのモルトを、とお願いしました。


ロイヤル・ブラックラ 12年

こちらも知らない名前・・・・・。
でもスコッチファンは皆知っている有名なものらしいです

蒸溜所としてははじめて王室御用達となり
「ロイヤル」を冠することを許されたところなんですって。
コニサーズチョイスなどのボトラーズのほうが多く見かけられるようで、
このオフィシャルボトル、しかも80年代に流通したオールドラベルは
結構レアみたいです・・・(あとから調べて分かった

何にもわからない私にこんな貴重なのを勧めてくださり・・・・、



本まで出してきて勉強させてくださって、オーナーさんに感謝

いつかは
「お勧めを何か」ってお願いして出てきたものに対して
「おお、これは!」みたいな反応できる人になりたいものです・・・なんてね

ということで、
大変勉強になりました。

またよろしくお願いします

久々の東京鮨屋めぐり  土曜の夜の部

2014-06-21 22:15:59 | Restaurant/Bar/Cafe
お昼も結構食べたんですが、
夕方までにはおなかが空いてきちゃうのがお鮨 (わたしだけ!?)。

次の店のお鮨を想像してると胃がギュイギュイ動いちゃうんだと思います。

いったんホテルにチェックインし、
夜の部は赤坂へ向かいました。


豊川稲荷でお参り。






その近くのこちらが夜の部会場。

はしぐちさん。


長めのカウンターに8席。
席と席の間は結構広いです。

大将とおかみさんだけでやってます。

この日は、3人ひと組がすでに始まっていて、
次はわたし、
30分ぐらいずつ開けて2人ずつ2組の入店でした。



こちらは写真撮影禁止です。



女将さんに日本酒をお願いすると、
4種類くらい口頭で銘柄言われ、全部純米です、と。
長野の岩波というお酒をお願いしたら、
「純米吟醸ですね?」と言われ、
逆に「あ、純米吟醸なんですね、はいお願いします」みたいな(笑)

いや、全部純米って言われて勝手に純米酒だと思ってしまって・・・
実際その岩波以外は純米酒でした。


お召し上がりは?と大将に聞かれ、
おつまみから全部おまかせします、とお願いしました。


磁器の長方形のお皿にツマが置かれます。
大根や貝割れなどいくつか野菜が混ざったツマと海藻、そしてワサビ。


お刺身が来ました。

マコガレイ :身は肝醤油で、縁側はワサビ醤油で、と奨められました。
しまあじ
ミル貝 :大きい!
アジ :小ネギと醤油で和えて小鉢で出されました。
蒸しアワビと肝 :にきりが塗ってあります。

もう少しおつまみ作りますか、握りにしますかと。
そうですね、あと少しだけ、とお願いしました。

赤イカ(剣先イカ)の耳とウニの和え物 :ふつうにイカウニです。
これがまたちょこっと来るかと思ったらけっこうな盛りできました

つまみが終わった時にお皿につまが残っていたら、
それを海苔に巻いて手渡してくれているようでしたが、
わたしはいつも、つまを食べきるようにしているので
手巻きつま、なしです(笑) 




で、握り。

お皿は長方形の陶器に取り替えられました。

新生姜のガリのスライスが添えられます。


マコガレイ昆布締め
赤イカ :細切りをそろえて握る
マグロ漬け :ネタが薄すぎてシャリとのバランス悪し
コハダ :好みの〆塩梅

ここで、私のお酒が無くなってしまい、
大将かおかみさんが気が付いてくれるかなーと
お鮨にも手をつけずにしばらく待ってたんですが、
いっこうに気づく気配ないので
「すいません」と呼んで一ノ蔵をお願いしました。

小柱軍艦 :小柱が冷たかった。
中トロ
大トロ
〆アジ :おいしかった。
アサリ軍艦 :小さい煮アサリが3つのってます。
車海老 :こういった高級店では珍しく、茹で置き。
     まず頭のほう1/3がエビだけで登場。冷たい。
     次、残り2/3が握りで登場。やはりシャリより温度が低い。
     しかもシャリ小さいのにエビは2/3で、さらに冷たいので、
     いつまでも海老だけ口の中に残ってます。
うに軍艦 :バフンウニです。おいしかった。たぶん積丹。
穴子 :ツメで。
    ふわふわでおいしかったんだけど、
    今度はアナゴが柔らかすぎて先になくなりシャリだけが口の中に残る。


これでひと通りです。
あとは巻きものか、同じネタをお出しすることになります、と。

巻きものは何ができますか?と聞いたら、
なにがいいですか?と逆質問(笑)

うーん、
かんぴょうにしようかなーとも思ったんですが、
穴子がおいしかったんで、
穴キュウお願いしました。
おいしかったです。

あと玉子。
片方だけ焼面で焦げが香ばしい。
黄色い部分はフワフワとかカステラとかプリンとか今まで知ってる玉子とはまた違った、
なんだか固い感じでした・・・。
エビが入っているのかさえもいまいち判別しきれなかった(笑)    


以上でございました。


シャリはやや大きめでしたが、
たくさん空気を含んでいるので米の量としては多くないかも。

米の炊き加減は絶妙だと思いました。
とても軽く、
一瞬柔らかいのかなと思うけど芯も絶妙に残っている。

米酢ですが旨みはわりとしっかりしてます。
が、どちらかというとやさしいシャリです。

巷のうわさ通り、確かに沈んでましたが、
まあ、でも、そんなに珍しいわけでもなく

シャリが軽く柔らかい感じなのに対して
ネタはやや硬い、もしくは柔らかすぎで、
温度もやや冷たいものが多く、
だいたいがネタが最後まで口の中に残る感じ。
バランスがあんまりよくありませんでした

客さばきもあんまりいいとは言えないので、
わりとしーんとした中で、次の料理をわりと待つ感じです。
まあそういう朴訥とした感じがよいというのもありますが
大将の鼻が高いなーとか手が大きいなーとか
そういうのがやたら印象に残りました


ということで、
夜の部、終了です。
ごちそうさまでした。

久々の東京鮨屋めぐり 土曜の昼の部

2014-06-21 22:15:08 | Restaurant/Bar/Cafe
この週末は久しぶりに東京にお鮨食べに行きました。

なんか、オバマ大統領がすきやばし次郎に行った前後から
巷ですし特集の雑誌とか出てたりして、
なんとなく行ってみたくなりました。

以前は金曜夜から日曜夜まで鮨5回とかやってましたが、
今回は控えめに土曜の昼から日曜昼までの計3回です

久しぶりなんで新規開拓というよりは
以前よく行ってた頃のお気に入りを再訪したいと思っていたんですが、
どこもいっぱい

ということで、
今回はすべて新規開拓です


土曜のお昼はこちら。

すし処宮葉さん。

こちらの大将は一部で「最後の江戸前職人」とか言われているそうですが、
高齢で、最近はお昼は時々しか出ていなくて、
夜は常連ばかりでものすごく高額になるみたいなんで、
「時々昼に出ている」大将に、
握ってもらえなくてもいいから、
常連さんに握っている姿だけでも拝見できればと思い、
伺いました


が、結論から言うと、大将は現れませんでした・・・。
まあ、そんなもんです

ということで、
お弟子さんの握りをいただきました。

まずは冷酒を注文。

こちらはお昼はお決まり(ランチセットメニュー)があります。
お弟子さんの握りだし、お決まりでいいかな・・・と一瞬気持ちが定まらず、
そのセットが出されたんですが・・・、


多分もうここに来ることはないと思うから、
やっちゃえ!と思って、
スミマセン・・・やっぱりつまみ少な目で夜のおまかせみたいな感じでできますか?
とお願いしました。


で、お造り。

真子ガレイ、カスゴ(小鯛)、グジ(甘鯛)昆布〆
マコは煎り酒とワサビで、と奨められました。

おいしいお刺身です。

あと稚鮎を焼いているのでその間握りを出していきます、と。



マグロ漬け
宮崎産。深海もので肉質が滑らかでしょう?・・・と。
確かに。
っていうか、シャリ大きめですね・・・。


トロ
中トロと大トロの中間の霜降り、と。



カンパチ


で、稚鮎来ました。


一夜干しなのかな、焼きすぎなのかな・・・
なんだかスッカスカで、たで酢も薄かった

食べ終わった頃、
握り再スタート。



白キス
おぼろをかませてあり、上には生姜。



小肌
この時期の小肌は川が硬いから、皮を引いて裏返して握るんです、と。
昆布シート乗ってます。
かなりすっぱかった。



アジ
おいしい。



お椀
固くしまったカツオがうどんのつゆみたいな汁のなかに。



カツオ



アオリイカ
イカが固く、シャリと合わない。



函館のムラサキウニ



赤貝
丹波産。これも貝が固くてシャリと合わないし、
シャリが緩すぎて手で持った時に崩れた



軽く炙ったとり貝
んーこの前和喜智で食べたののほうがおいしかった・・・。


ここであと何貫ぐらい食べますかと聞かれたので、
んー5貫ぐらいかな?とテキトーに答えちゃいました
「あと穴子でひと通りなんですけどいいですか」とかいうふうに聞かれたら
「はいいいです」って言ったと思うんだけどな・・・



いくら軍艦
えー?
季節外れのイクラを出すなんて、すきやばし次郎か!?みたいな。
そして次郎と決定的に違うのはイクラに冷凍庫のにおいが付いてました・・・・



牡蠣
鳥海山の伏流水で育った牡蠣だそうで。



シャコ
江戸前のシャコだそうです。
それはなかなかレアですね。
お味は淡白。



はまぐり
これこれ!握ったハマグリに煮汁をかけていただく。
江戸前の仕事だそうです。
柚子が効いてます。



穴子
デカい!よそでは半分に切ってくれたりするけどね
江戸前だそうです。
皮が軟らかくてふわっふわ。
全然臭くない。おいしい!



ランチセットのデザートまで出ました
スイカのゼリーだそうですが、スイカ感無しです


以上でございました。

シャリは甘い甘いと聞いていたので、
すんごく砂糖甘いのを想像してたんですが、
そこまでではなかったです・・・。
まあ塩とか酢が弱いんで確かに甘いんですが
そして米の炊き方が柔らかいです。

なんか知らないけど全体的にワサビが辛かったー

そして全体的に残念な感じでした。
これ、夜に大将が握ったら全然違うのかなあー。
うーん、うーん・・・

まあいいや。
ごちそうさまでした。


夜の部までにすこしおなか空かせなきゃならないんで、
アクティビティの時間(ローカル番組「おにぎりあたためますか」風

汐留で陶器の展示やってるのを見に行こうと思っていたんですけど、
なんかお鮨が残念で、気持ちの勢いがなくなりましたので、
ぼさーっと歩いてたら東京タワーが見えて、
増上寺にでも行ってみようかなーとフラフラと・・・







なんか夜のイベントのリハーサルやってて、
一青窈さんの生歌聞きながら、
「やっちまったなー」「いやこれも修行だ、鮨道修行」
などとしばし反省しました