Ma Vie Quotidienne

一歳に二度も来ぬ春なればいとなく今日は花をこそ見れ

映画  先祖になる

2014-03-11 23:41:09 | Movie


先祖になる
製作 2012年 日本


あー泣いた笑った!

もうかっこよすぎです、主人公のおじいさん。

おじいさんなんて言ったら失礼か
佐藤直志さん 77歳、岩手県陸前高田市在住、職業きこり。

あの津波で家の1階が壊滅。
長男を失った。

息子の遺体が見つからないのに家を空けるわけにはいかないと。
避難所には行かず、壊れた家で奥さんと嫁と暮らす。

そのうち仮設住宅が建ち、役場の人が申し込みをしてくれたけど、
「また元のところに家を立てる」
といって動かない。
妻と嫁は仮設に行った。

ひとりで壊れた家で暮らしながら、
田んぼで自家用の米を作りはじめ、
まだガレキも片付かない土地に蕎麦の種を撒き、
チェーンソーで木を切って自宅の再建にまっしぐらに進みはじめる。




監督は池谷薫さん、
わたしも以前観た、『蟻の兵隊』の監督さんです。
よくぞあんなにチャーミングな人を見つけてくれました。
このドキュメンタリーを撮るために1年半で50回も陸前高田に足を運んだとか。
今まで見た震災関連のドキュメンタリーってみんな宮城か福島が舞台で、
岩手までは映画監督さんたち来ないのかなーなんて思ってましたが、
こんな素敵な作品撮ってくださって感激です。


この映画の舞台となっている陸前高田・気仙地区は、
わたしも何度か行って歩いたことがあり、
震災から結構経って、近くに仮設住宅もあるのに、大きなテントが何張りか立ってて、
え?まだテント生活してる人いるの?って思ったんですが、
この映画に出てくる人たちだったということが分かりました。

直志さん以外の人たちもみんなステキです。

早くまた陸前高田に行きたくなっちゃいました

3回目の3月11日

2014-03-11 23:39:32 | Life
3年になります、あの地震と津波、原発事故から。

あの不安、悲しみ、怒り、恐怖、混沌とした日々、
忘れずに伝えていかなければなりません。


例年のように、あのときの記事や写真を。



今年は11日は帰りが遅くなるので、
9日から報道資料に目を通し始めました。




そして、11日。

北海道広域避難アシスト協議会のフォーラムの第2部に参加しました。

この協議会は、
震災後に東北から北海道に1次避難または移住した人やしたい人を
サポートしてくださっている団体です。


このように、避難してきた人の声が載せられている冊子や、
東北の現状や1次帰郷してきた人の報告が写真付きで載せられている冊子なども
作っておられます。


この日、
午後から第1部のフォーラムがありましたが仕事あるんで行けず、
夜に第2部として、映画「先祖になる」の上映会がありましたので、
行ってきました。



映画の前後に協議会の人たちがあれこれ話してくださいました。


映画の感想は別トピで・・・。


そして帰宅。

毎年そうしているように、
暖房も灯もつけず、毛布にくるまって、ろうそくの火で過ごしました・・・・。


2014年3月11日現在、
震災で亡くなられた方、15,884名、
いまだ行方不明の方、  2,633名。

まだたくさんの人が仮設住宅で暮らしています。
ようやく各地に山積みにされていた瓦礫の山が無くなりました。
多くの町で、
高台に宅地造成して、地盤沈下したところには盛り土をする作業が
始まったばかり、もしくはこれから始まります。

これからも岩手・宮城・福島に行って、
変わりゆく町の様子をここでご紹介していきたいと思います。

少しでも多くの方が東北に行ってみたいなと思ってくれるように・・・。