Ma Vie Quotidienne

一歳に二度も来ぬ春なればいとなく今日は花をこそ見れ

ひとりでツールド東北 ⑪ サン・ファン・バウティスタ・パーク

2013-11-04 23:27:18 | Travel
石巻で3日目、雨です

この日は1日、自転車を置いて、
石巻市内・渡波地区にある、
サン・ファン・バウティスタ・パークで過ごす予定です。

石巻駅のバス乗り場へ。




慶長遣欧使節とは、
慶長18年(1613年)に仙台藩主伊達政宗が
フランシスコ会宣教師ルイス・ソテロを正使、支倉常長を副使として、
エスパーニャ帝国(スペイン)の国王、
およびバチカンのローマ教皇のもとに派遣した使節です。

10月28日に使節船サン・ファン・バウティスタ号が月浦から出帆したのです。

キリスト教の布教を許すから
貿易をしましょうよっていう提案を持って行ったんですが、
7年も彼の地に滞在してがんばって交渉したのにOKもらえず
支倉さんは帰国しました。



そんな史実を背景に、
バブルの時にサン・ファン・バウティスタ号を復元しようという計画が持ち上がり、
1993年に復元船完成、
そして1996年に「宮城県慶長使節船ミュージアム」(通称サンファン館)が開館。

東日本大震災では復元船とミュージアムの一部が浸水・破損し閉館いていましたが、
このたび、400年記念にあわせて、
11月3日に再オープンとなりました




行きましょう行きましょう、サンファン館へ!





中に入ると屋外イベントスペース。



使節団が行ったスペインにちなんで巨大パエリヤ調理中


郷土芸能や歌や踊りの発表もあり・・・・

お祭りムード一色ですが、まだ朝10時前のせいかお客さん少な目・・・




そしてサン・ファンバウティスタ号の復元船。


お金を払ってミュージアムに入れば船の内部も見学できます。




おや!

本日無料ですって。ラッキー


館内にはいろんな展示物。



サンファン号や支倉常長に関する歴史的な展示や、



壊れたサンファン号の部品の展示も。




そして、シミュレーションシアターも。




ビデオで前説見てから、
船のように揺れるシートに座って大画面に映る海の光景を見て
航海の雰囲気を体験します





小腹が空いたんで、巨大パエリヤ狙いで外に出たら、


すごい行列で、時間もったいないから諦めて・・・



トルティヤ&ワカモレ。
使節団は太平洋横断して、まずメキシコ上陸したから、
それつながりかしらね




そしてもう一回歴史展示をゆっくり見て・・・・




復元船を見に下に降りました。





おー!伊達の家紋。
 







大きいような気もするけど、
これで太平洋を3か月も航海したと思うと小さいような・・・



サンファン号復元までの歩みの展示や、







津波や台風で壊れた部品の展示






そしてサンファン号の中に入るため並ぶ

さすが、混んでます!


順路が決まっていて順番に見てまわります。











ちょっとびっくりしたんですが・・・・

展示のためだけに作られた復元船でも
国籍証明や定期検査証など必要なんですねー



甲板に出てゆっくり見学。







はい、降りました。

さっきよりも列がながーくなってました


もう一度、外から眺める・・・・。






牡鹿半島の暮らし展というのもやっていたので見学しました。




東北学院大学の学生による、
津波をかぶった、牡鹿地方に昔から伝わる生活用具のレスキュー活動です。

えー・・・
すごい歴史的に貴重なものですよねー。
津波はいろんなものをさらって行ってしまうのです・・・。



さてー。また上に戻りましょう。


エスカレーターの壁に津波で浸水した水位ラインマークがありました・・・。



おなか空いたので今度はパスタ。

支倉はローマにも行ったので、それつながりかな



でた!むすび丸!

宮城のゆるキャラです。
今日はさすがに正装ですね


さて、お日様が出てきましたので、
もう一度サンファンバウティスタ号の全体像を
青い海を背景にみておきましょう



よかった
やっぱり船はお日様と青い海が似合いますねー



それではそろそろバスに乗って石巻駅に戻りましょう。






万石浦も青く輝いています・・・・。





さて、石巻での3連休、終了です。

1年半ぶりにやっと再訪できた北上と雄勝、
ほんの数か月でどんどん変わりゆく女川、
ようやくはじめて行くことができた牡鹿、
石巻では美味しいものを頂き、
楽天イーグルス優勝に沸く東北の皆さんに触れ、
東北人がつくった世界の歴史の一幕を学び・・・・

とっても内容が濃い3日間でした。

ありがとう石巻・女川。

また来年もよろしくお願いします。
(年賀状みたい


おわり。