Ma Vie Quotidienne

一歳に二度も来ぬ春なればいとなく今日は花をこそ見れ

復活!メドックシリーズ シャトー・フェリエール2002

2011-08-11 23:34:26 | Wine


Chateau Ferriere 2002

マルゴーの3級シャトーです。


1855年に第3級に認定されたシャトー・フェリエールは、
歴史的な詳細は不明ですが、
少なくとも1915年以降は完全に没落シャトーになり下がったようです。

1954年から1991年まで、シャトー・ラスコンブに畑を貸していたとされています。 
1960年からはは30年間の賃貸契約であったようです。

賃貸契約期間中もシャトー・フェリエール名のワインは造られていますが、
良質の葡萄はラスコンブに使用されていましたから
品質的にはセカンド並みであったと言われています。

シャトー・フェリエール名のワインが造られたのも、
シャトーとして10年間の使用実績がないとシャトーが消滅してしまうため、
格付けシャトー名存続の為と言うのが実情だったのかもしれません。

現オーナーのヴィラール家は1988年から少しずつ買収を開始し1992年に完了。
賃貸契約満了の1991年を待ってワイン造りを始めたようです。

現在は一族のクレア・ヴィラール女史が管理していて、
フェリーエール独特のテロワールの特徴を引き出せるよう最善を尽くしています。

もともと大きな砂利がほとんどで粘土質が少ない、
これ以上ないというほどのカベルネ・ソーヴィニヨンに適した土壌を持っており、
しかも格付けワインとしては特筆して小さい8haという面積から、
畑全体に行き渡った丁寧な仕事行うことが出来たことが
品質向上の大きな理由の1つとなっています。
この地域ではシャトー・マルゴーとこのフェリエールだけが除草剤を使っていません。
シャトー・フェリエールは、マルゴー全体の中で、
カベルネ・ソーヴィニヨンの作付け面積比率が最も高いシャトーなのです。


<シャトー情報>    
年間生産量:5万5千本
面積:8ha(10ha説も)
平均樹齢:45年
栽培品種:カベルネ・ソーヴィニョン75%、メルロ20%、プティ・ヴェルド5%
密植度:1万本/ha
平均産出量(過去5年間):50hl/ha
育て方:収穫は手で行われる。
    発酵とマセラシオンは温度調節されたステンレスタンクで15~20日間。
    ワインはオーク樽でマロラクティック発酵を終える。
    樽の半分はヴィンテージごとに新しく替えられる(新樽比率60%)。
    熟成はオーク樽で16~18ヵ月間。
    瓶詰めの前に卵白で清澄処理されるが、濾過処理は一切されない。
所有者:クレア・ヴィラール・リュルトン女史
    (1992年ヴィラール家買収完了、
    名門メルロー家=ベルナール・タイヤングループは叔父にあたる)



<テイスティング>
色:ガーネット エッジはほんの少しオレンジが入ったガーネット
  粘性高い 透明度低い
香:ブラックチェリー イグサ、豆、腐葉土、
  alc揮発、はっか、Hの鉛筆の芯、杉、奥のほうで赤果実のニュアンス、赤い花
味:アタックマイルド ブラックチェリー alc.やや高め13%ぐらか
  タンニンきゅっと収斂性 結構張り付くがわりと早くスッと和らぐ
  酸味中等度でスッと和らぐ
  鉛筆の芯 スパイス
  余韻中等度 カシス スパイス alc. チェリー タンニンと酸が和らいだまま長く続く

アッセンブラージュ予測:CS75% Me20% PV5%
アッセンブラージュ正解:CS75% Me25%
alc.正解:13%


わーい、予想正解しましたねー
ものすごいカベルネ感でした。がちっとした骨格。胸板厚め(笑)
マルゴーって感じじゃないです。
でもおいしかった。カベルネソービニヨン、惚れ直しました。
また飲みたいなー、もっと時間たったヤツをね、今度は。

復活!メドックシリーズ シャトー・ボイド・カントナック 2002

2011-08-11 23:33:50 | Wine
別名、5月に飲んだメドック3級シリーズ。
この手のトピックは調べものが多いから、
なかなか書きはじめられないんですよね





Chateau Boyd Cantenac 2002

マルゴーの3級シャトーです。


遡ること約150年、畑の多くをカントナック・ブラウンに取得され、
その後45年もの間表舞台から名前を消していたという波乱に富んだ
歴史を持つシャトーです。

そもそもは
1754年にアイルランド出身の羊毛商人であったジャック・ホイドによって創設。
1806年に結婚によってボイド家と血縁関係となった、
ジョン・ルイス・ブラウンの所有となりました。

一時、シャトーマルゴーの所有者でもあったジネステ社のものとなりましたが、
1932年から現在のギルメ一族所有となりました。

ブラーヌ=カントナックとキルヴァンの南側にあたる、
カントナックのコミューンの中心に位置します。

「どうしようもないほどの品質の不安定なシャトーで、
 残念ながらもはや三級には値しない。」
と、パーカーさんは言っていしたが、
シャトーボイドカントナック2001年(パーカー90点)が
漫画「神の雫」で紹介されてから人気が出ました。
2000年~2004年まで評価が高く、品質が安定してきた感があり、
お買い得なシャトーでしたが、だいぶ値段が高くなりました。
カントナックの名が付くマルゴー村の他の特級シャトー
(ブラーヌカントナック、カントナックブラウン)より、
人気がなく評価が低くかったのですが、復活したようです。


<シャトー情報>
平均年間生産量:6~7万本
畑 面積:17ha、
平均樹齢:35年、
植樹密度:1万本/ha、
平均収量:42hl/ha
育て方:ブドウは手摘みと機械摘み。
    発酵とマセレーションはえぽきし張りのセメント槽でやや長めに行う。
    その後の熟成は新樽50%で12~18ヶ月。澱引きは3ヶ月ごと。
    卵白で清澄し、必要なら濾過も行う。
    清澄はするが、1997年以降濾過はしていない。
栽培品種:カベルネ・ソーヴィニョン60%、メルロー25%、
     カベルネ・フラン8%、プティ・ヴェルド7%
所有者:GFA デュ・シャトー・ボイドカントナック(リュシアン・ギルメ氏)



<テイスティング>
色:ガーネット エッジもガーネット 粘性高い 透明度低い
香:ハーブ ブラックカラント カシス 鉛筆の芯 カカオ
  2日目には鉛筆の芯が強く感じられる
味:アタックマイルド 鉄 ブラックチェリー すぐに中等度の酸味がキュッと上がる
  alc.13%ぐらいか
  タンニン中等度 軽く張り付く 細かいが厚い しばらく残る
  タンニンの割にはワイン全体のボディはさほど重くない ドライ
  余韻中等度ブラックチェリー プラム 酸味 alc.の温かみ
  2日目はタンニンやや弱まり、alc.の強さが強調される カシスの余韻 

アッセンブラージュ予測:CS60%、Me35%、CF5%
アッセンブラージュ正解:CS55%、Me35%、CF5%、PV5%
alc.正解:13%


ボイドカントナックの飲む前のイメージは
かなりがっつん硬くてなかなか開かないって感じで、
2002年を9年弱で飲むのはキビシイか?と思ってましたが、
思ったほどではなかったものの、
あまり香りや味わいの広がりがなかったので
やはり開ききらなかったんだろうなーと

久々にドイツ攻め、のワイン会

2011-08-11 15:35:28 | Wine
7月下旬某日、
いつものメンバーでワイン会。

メンバーのお誕生会だったのですが、
主役がドイツワイン好きってことと、
つい自分でも忘れちゃいがちですが、
私ともう一名、また今年もドイツワインの試験受けるってことで、
今回のワイン会は、オールドイツと相成りました
とはいっても、
うちの会は普通のドイツワインじゃありませんよ。
レアなワインぞろいのマニアックな会となりました。

場所はいつものモン・レーヴさん。


オーナーソムリエさん、
オールドイツプログラムと聞いて、
ドイツっぽいおつまみ用意しててくれました。
てんこ盛りのザワークラウト&ソーセージ


乾杯はロゼのゼクトで。

BARTH Pinot Noir Rose Sekt - Brut
RHEINGAU
グラスのGOSSEのロゴばかり目立ちますが
ボトルの中身はピノノワールでできたドイツのスパークリング。
ちょっと甘さ残してあります。完熟ベリーのような甘さ。


ALLENDORF WINKELER HASENSPRUNG ROTER RIESLING TROCKEN RHEINGAU 2009
ローターリースリングとは黒ブドウのリースリングで、
一説によるともともとはすべてのリースリングの母親が
このローターリースリングらしいです。
確かにリースリングの風味、でも厚みがない感じ。


BAUER Rivaner Classic Mosel 2009
モーゼルのリヴァーナー(ミューラートゥルガウ)は初めてかも。
モーゼルのリースリングにあるミネラル感とかはあまりない。
わりとあっさりしている。


KLOSTER HEILIG KREUZ 
GRAUBURGUNDER KABINETT TROCKEN 2009 SACHSEN
ドイツ最東のザクセンからのグラウブルグンダー(ピノグリ)は
とてもピノグリとは思えないシャバシャバ感と酸味。


Dorndorfer Rappental Gutedel Q.b.A. Halbtrocken 2004
Kirchscheheidungen, Saale-Unstrut
こちらはドイツ最北のザーレ・ウンストルートのグートエーデル(シャスラ)
やはり薄いです。シャバ系。
薄いのに何とか厚みを与えようとしているのか樽が効いています。


さて、ここでわたくしが焼いたケーキ登場!

甘さもちょうどよく、
皆さんにもご好評いただきました。

これに合わせてアイスワイン!

MUNSTERER ROMERBERG WEISSBURGUNDER EISWEIN NAHE 2000
ヴァイスブルグンダーのアイスワイン。
黄金の輝き!おいしい。蜜のよう。
シャバ系続きだったので余計に濃く感じる

そしてまた辛口に戻る。

LORELEY KELLEREY RIESLING KABINETT FEINHERB 2009 MITTELRHEIN
これまたレアなミッテルラインのワイン。
リースリング感があまりない、やはりあっさりした感じ。

最後に唯一の赤を。

Cuvee Ernst Combe TROCKEN 2007 Wurttemberg
レンベルガーを主体にメルローとシラーをブレンド。
これもまたさらさらしたワインに新樽で味付てるって感じ。

普段口にすることが少ない、
レアな地域のドイツワイン特集でした
モーゼル、ラインガウ、バーデン、ファルツ以外が
なぜあまり日本に入ってこないかわかったような気がします。
やはり寒い地域、気候に恵まれないのか、
北海道のワインと同様に薄い。
そして妙な樽使い

それでも勉強になりました。
これをきっかけにドイツワインの勉強を・・・・
始めたいのは山々なのですが、
その前に9月中旬の焼酎の試験、9月後半のイタリアワインの試験の勉強を・・・・

楽しいワイン会、ありがとうございました

忙しいのにケーキ作り

2011-08-11 15:35:05 | Bread/Sweets
7月下旬某日。

毎日バイトで0時過ぎの帰宅なのですが、
いつものワイン仲間のお誕生会のために恒例のケーキ作りです。

生クリーム嫌いがいるんで、毎回何作るか悩むんですが、
今回は季節感出して行こうと、
ダークチェリーのタルトにしてみました。


ミニサイズは退職する職場のスタッフにプレゼントです。

これ、一番大変だったのはサクランボの種抜きです
チェリーのコンポート作るのに、一つ一つ種抜きしました。
コンプレックスの昔の動画をようつべで見ながら
PCにチェリーの果汁飛びましたがお構いなし

タルトの中にいっぱいコンポート詰まってますよ。
製菓用じゃない、ちゃんとしたアルザスのキルシュ(チェリーブランデー)使ったコンポートです。
上にはフレッシュミントのみじん切りをいれたクランブルを載せて焼きました。

タルトを焼く数日前から、
今夜はコンポート作り、今日はパートサブレ、今朝ははクレム・ダマンド、今晩はクランブル、
そして形成&焼きと手順を踏みました。
やる気になれば朝の15分でクレムダマンド作れるもんです

毎日帰宅が遅いのでケーキ一つ焼くのでも頭使います
お料理って頭使いますよね。
料理してたらボケないってほんとだと思う。

おいしといいなー
って、結果、おいしかったんですが