Ma Vie Quotidienne

一歳に二度も来ぬ春なればいとなく今日は花をこそ見れ

DRC ヴォーヌ・ロマネ・プルミエ・クリュ キュヴェ・デュヴォー・ブロシェ2002

2009-04-25 23:10:36 | Wine
過去に飲んだことがない
高額ワインをテイスティングする機会を得ました。

有名なロマネ・コンティを生産するDRC社の超レアワイン。

VOSNE-ROMANEE 1er CRU
CUVEE DUVAULT-BLOCHET 2002

このワインにはロマネ・コンティのワインが
「混ざって」いるのです!

ここでワインのうんちく・・・・・

ブルゴーニュ地方のヴォーヌ・ロマネ村には
8つの特級畑があります。
*ロマネ・コンティ
*ロマネ・サン・ヴィヴァン
*ラ・ロマネ
*ラ・グランド・リュ
*リシュブール
*ラ・ターシュ
*エシェゾー
*グラン・エシェゾー

DRC社はこのうち6つの畑に区画を持っています。
当然それぞれの区画ごとに毎年作られるワインがあり、
それぞれの畑の名前で高額で取り引きされています。
ロマネ・コンティの畑は他の会社の区画はなく、
DRC社が独占しており、
それもあって1本100万円とかになっちゃうんです。

それはさておき・・・

DRC社は6つの特級畑で取れたブドウのうち
デキのいいものを厳選して自社のワインを作って、
「ちょっとうちのワインに使うには・・・」的なブドウを
他の会社に売っています。

しかし!
1999年はブドウの出来がとってもよかったので
「この余ったブドウたちでもウチのワインを作っちゃえ!」と、
通常は畑ごとに分けて作られる特級ワインを
特別に複数の畑のブドウを混ぜてワインを作ったわけです。
当然混ぜ物ですから特級は名乗れず、
1級(プルミエ・クリュ)として・・・・
そしてドメーヌの創業者、
ジャック・マリー・デュヴォー・ブロシェの名を冠したのです。
これは品質的に完璧かつ多産だった1999年のみの決断であり、
この時点で将来のリリースは一切予定されていませんでした。

が、
その後2002年も良年だったことから
2度目のリリースとなったわけです。


こちらのワイン屋さん、
2002年の4月25日にオープンしたと言うことで、
7周年記念のこの日、
2002年ヴィンテージのこのレアワインをお客様に大放出!
50ccで3000円!
コレを聞きつけたワイン仲間のヒトミさんと私、
申し込みに行ったのが今月はじめ。
「あ~・・・こちら大人気で、
 もうひと枠しか残ってないんですよ~」

仲良く二人で半分ずつ頂くことにしました。


見てるだけでヨダレが出てくる美しいルビー色。
まだ若いせいか香りはそんなに強くない。
強くはないけどとても上品な香り・・・。
ラズベリーやイチゴの赤果実、カシス、カカオ、なめし皮・・・
全てがバランスよく溶け込んでいる。
口に含むと果実味・酸味のアタック、
かなり柔らかくシルクのようなタンニン、
ほほの内側と鼻になが~く残る余韻・・・・

ホントはもっと熟成してから飲んだら
もっといろんな香りや味が感じられたんだろうな。
はあ・・・
いい体験をさせてもらいました。