クルマのサスペンションと長いお付き合い

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ダートラドライバー

2011-05-31 14:17:40 | なんでもレポート

スローコーナーになるほど、車両姿勢の管理コントロールを優先する話をいつか説明した。
これは舗装路を前提とした話。

舗装路に対して、すこしグリップの低いダートの場合は車両姿勢(ヨーコントロール)の
制御のウエイトがさらにさらに大きい。

速度のコントロール、ラインコントロール、ヨーコントロール、の三つがそれで、
レコードライン上を、最も効率の良いスリップアングルからくる(ヨー姿勢)で走らせるのが、ダートラである。
このヨーコントロールは、舗装路でも大切ではあるが、速度のコントロールと、ラインコントロールの
二つで走れてしまうから、気が付いていない人もいる。
二つをコントロールするのと、三つをコントロールするのとでは、難しさが何倍も違う。
ダート路面はグリップが不安定だからなおさらだ。

そこをタイヤ一本分の誤差の中で走らせてやっと勝負ができるのだ。
それも一つ目のコーナーから全開アタックの一本勝負。
それを思えば、路面が一定していて、同じコーナーが出てくるサーキットで、
タイヤ一本分の管理など造作無い、と思っているのだが、
そこいら当たりの話を知らないサーキットドライバーは、
少し走り慣れたら、俺もまんざらでもない、と思い込んでしまいがちだ。

道具で走るサーキットと、ドライバーの技術で走らせるダートラは、中身が大きく違うとも言える。
サーキットではドライバーの技量の差はわかりづらいが、ダートラは明白。
だから面白い。


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