
サスペンションセッティングの参考になる⋯はたまた迷わせるだけかもしれませんが、
サスペンションセッティング+タイヤの話をオートスポーツ誌に、
お茶飲み話的に載せていただきました。
必要なところを読み取っていただければと思います。
現在販売中の12月号。
ドライビング特集で読み応えがあります。
タイヤの話は横浜ゴムのスーパーフォミュラー用タイヤの元開発担当者。
空気圧とタイムの関係など興味深い話を教えていただきました。
サーキットアタックのタイムはタイヤ依存。
サスペンションの寄与度は?の話も出てきます。
サーキットに乗り込む時にはバネレートを高くする、減衰を高くする、
車高を下げられるだけ下げる。
これは四輪の自由度を拘束して車体と同化させる方向です。
サスペンションが動いてしまうとコントロール不能の状態に陥りやすいことが
わかっているからです。
この不安定な動きの元はといえば、
サスペンションストローク、減衰値、バネレートの固い柔らかいではなく"アーム角"です。
ロワーアームの角度のことで、地面との相対角のことです。
両サイドのタイヤを川の両岸に立てた柱とすると、
市販車をローダウンするとロワーアームはバンザイ(上反角)状態になり、
吊り橋の真ん中に車体を吊るしているのに似ています。
この状態で柱が内側に押されるとロープが緩んで車体がポチャっと川に落ちます。
これはタイヤに横力が入ると車体の上下動に影響を及ぼすということです。
次にアーム角が下反角状態の場合は突っ張り方向で支える"アーチ橋"と考えることができます。
横力を受けて柱が内側に押されると中央に置かれた車体は
川面から持ち上がる方向の力を受けて突っ張り合うことから
車体の沈み込みにくさ、傾きにくさが生じます。
つまりこの時のロワーアーム角をアンチロール角として考えるのはもちろん、
他にもいくつかの動きに影響をもたらすことから、
セッティングの最重要項目として扱います。
フォミュラカー、GTカーなどレーシングカーとして設計されているサスペンションは
例外なく下反角がついているかほぼ地面と並行に近いはずです。
格好が優先のローダウン車両は、強い上反角のせいで必ず"吊り橋川ポチャ仕様"になります。
それを知ってか知らずか水面に落ちないように必死で固めるんです。
市販車であっても、
ロワーアームに下反角のついたセッティングが走行安定性の元になることは、
世界中のクルマがそうなっていることからもうかがえます。
純粋なレーシングカーも市販車も、
安定性を得るためサスペンションセッティングの基本は同じということです。
サスペンションセッティング+タイヤの話をオートスポーツ誌に、
お茶飲み話的に載せていただきました。
必要なところを読み取っていただければと思います。
現在販売中の12月号。
ドライビング特集で読み応えがあります。
タイヤの話は横浜ゴムのスーパーフォミュラー用タイヤの元開発担当者。
空気圧とタイムの関係など興味深い話を教えていただきました。
サーキットアタックのタイムはタイヤ依存。
サスペンションの寄与度は?の話も出てきます。
サーキットに乗り込む時にはバネレートを高くする、減衰を高くする、
車高を下げられるだけ下げる。
これは四輪の自由度を拘束して車体と同化させる方向です。
サスペンションが動いてしまうとコントロール不能の状態に陥りやすいことが
わかっているからです。
この不安定な動きの元はといえば、
サスペンションストローク、減衰値、バネレートの固い柔らかいではなく"アーム角"です。
ロワーアームの角度のことで、地面との相対角のことです。
両サイドのタイヤを川の両岸に立てた柱とすると、
市販車をローダウンするとロワーアームはバンザイ(上反角)状態になり、
吊り橋の真ん中に車体を吊るしているのに似ています。
この状態で柱が内側に押されるとロープが緩んで車体がポチャっと川に落ちます。
これはタイヤに横力が入ると車体の上下動に影響を及ぼすということです。
次にアーム角が下反角状態の場合は突っ張り方向で支える"アーチ橋"と考えることができます。
横力を受けて柱が内側に押されると中央に置かれた車体は
川面から持ち上がる方向の力を受けて突っ張り合うことから
車体の沈み込みにくさ、傾きにくさが生じます。
つまりこの時のロワーアーム角をアンチロール角として考えるのはもちろん、
他にもいくつかの動きに影響をもたらすことから、
セッティングの最重要項目として扱います。
フォミュラカー、GTカーなどレーシングカーとして設計されているサスペンションは
例外なく下反角がついているかほぼ地面と並行に近いはずです。
格好が優先のローダウン車両は、強い上反角のせいで必ず"吊り橋川ポチャ仕様"になります。
それを知ってか知らずか水面に落ちないように必死で固めるんです。
市販車であっても、
ロワーアームに下反角のついたセッティングが走行安定性の元になることは、
世界中のクルマがそうなっていることからもうかがえます。
純粋なレーシングカーも市販車も、
安定性を得るためサスペンションセッティングの基本は同じということです。
その後のアームに対して下半角、上反角の説明を見ると、自分の車のサスペンションの正解への指標になり勉強になりました。
(ずっとこのブログで説明して頂いてますが笑)
タイヤを痛めやすいとか、操縦が神経質とか、持続性がないとかマイナス面はあるものの、サスペンションの機能を殺しても「良路」なら結構走れます。
一旦サーキットを離れると、クッションになるのはタイヤだけなので、乗り心地はおそらく感心しないものだと思います。
こう言ったことがあるので、とにかくサスペンションセッティングは幅広い考えを持つ必要があるかと⋯
特にあれはダメこれはダメと否定から入るのではなく、もしそうなったならなぜ?を考えるところから入ります。
ダメの理由がわからなければ手の打ち用がありません。
と言ってもまとめるには基本となるものを把握していなければカタチになりませんが。
ところが世の中ではカタチになっていない乗りずらいチューニングが好まれることがよくあります。
乗りやすい足はタイムが出ない伝説です。
根拠がよくわからない組み合わせの乗りずらいサスペンションが、否定されるどころかこれがいいんだと妙に肯定されてしまうところがあったりします。
誰それが乗って一発タイムが出た過去があったりすると⋯それはもう否定の対象にはなりません。
憧れの対象!伝説の始まりです。
偶然の産物か、しっかり意図して生まれたものなのか。
フツーのサスペンション作りをしている身としては考えもつかない仕様なので、もっと勉強が必要と思わせます。
それがサスペンションがリジットでもタイヤさえ良ければ⋯に繋がる話な訳です。