クルマのサスペンションと長いお付き合い

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検証 バランススロットル 82 車間のコントロール

2013-06-30 15:55:30 | バランススロットル
教習所以来、何度も耳にしてきた言葉の一つが、“車間距離”。
もう一つ“車間時間”も知られています。

一定車間以上を保つ事で安全な走行ができますよ、というわけだ。
車間とは、動いている車どうしの間隔の事で、一瞬を切り取った寸法のこと。
相手も自分も動いてる状態で速度差があると、車間合わせは難しい作業です。

車間が変動している時の初動(判断)が、ヒヤリか安心かを分けると言えます。
首都高速などを走ればそのドキドキ感がたくさん味わえます!

自分が加速していて、相手が減速をしていれば車間が一気に詰まるし、
渋滞が解け、前の車が加速を始めれば今度は広がる。
伸びたり縮んだりと車間が思うようにコントロールできないのを繰り返します。
結構血圧上がります。
相手がいる話なので、仕方ありません。

そこで、車間コントロールのコツを。

まず一つ目は、“相手の動き、リズムを摑む”。
これはブレーキのかけ始めと減速強さを読み、同じくアクセルオンと加速強さを読んで、
極力間を置かないように相手のリズムに合わせて“行動を開始する”。

何のことだかサッパリわかりませんね~これでは。

少し距離が離れているからか、前の車のストップランプがついて減速を始めているのに、
どんどん前の車に近づいて自分の間合いで(リズムで)ブレーキをかける人、多いですね~。
ほとんどの人がそうかもしれません。
ストップランプがつけば、その瞬間から車間が詰まり始めます、開くことはありません。

この瞬間に。
少なくともアクセルをリフトする。(距離に少し余裕がある)
ブレーキペダルに足を移し替える。(いつでも減速開始の準備)
ブレーキングを開始する。

これが前の車のリズムを摑んで行動を開始する、です。
停止状態から加速開始もおなじ、自分の間合いでモッサリとスタートするのではなく、
前の車の動きはじめを捉えて、一定の間合いを持って、
同じリズムで、同じ加速ができれば車間のコントロールは簡単。

加速の時から車間の伸び縮みを少なくしていけば、
前の車のアクセルリフト(減速開始)が手に取るように判ります。

二つ目のポイントは、車間距離を決める前に“速度を合わせる”です。
前の車が減速を始めれば既に自車よりも遅くなっているはずです。
この時、車間に気を配るのは勿論ですが、車間に余裕があっても、
スピードを素早くコントロールして速度差を極力少なくする、に集中します。
速度差が実は一番危ない、厄介なことに繋がりやすいからです。

リズムを掴むは、車の流れをスムースにすることになり、
速度を合わせるも流れを作るに繋がります。

三つ目のポイントはその後に“ユックリと間合い(車間)の調整を行う”です。
追い越し車線から、走行車線に戻ったときなどに、
前の車に近づいてから減速、ではなくまず速度を合わせる、次にユックリと車間を合わせる。
チョットした違いに思えますが、コレなら相手が予期せぬ動きをしても、焦らず対応できます。

<相手のリズムを掴む。
<速度を合わせる。
<車間を取る。

この順番、お試しあれ。