シネマと虎とグルメたち

犬童一心監督作品に「ジョゼと虎と魚たち」があった。オイラは「観た映画が面白くて、美味いもの食って阪神が快勝」を望んでる。

訃報 菅原文太

2014年12月02日 | 映画
高倉健に続いて菅原文太さんの訃報が届きました。
運命と言うものの皮肉でしょうか。
健さんの任侠映画路線が下火になって、文太さんの「仁義なき戦い」という実録路線が人気を博すようになりました。
健さんは自分の出る幕はなくなったと東映を去られ、東映のエースは菅原文太ということになりましたが、その二人が相次いで逝ってしまわれました。

文太さんの「仁義なき戦い」は良かったですねえ!
手持ちカメラが不安定に動き、画面は斜めになったりで、それまでの様式美を誇った任侠映画とは違った世界で新鮮でした。
「仁義なき戦い」でのラストシーンで金子信雄の山守に言う "山守さん、玉はまだ残っとるがよ" は決まってました。
同じシリーズの「仁義なき戦い 頂上作戦」では小林明の武田に「わしら、もう野良(のら)突くほどの性根はありゃせんのよ」「もう、わしらの時代はしまいで…」もしみじみとしてました。
僕は「関東テキヤ一家」のレコードも持っていたのですが、プレーヤーの消滅と共にどこかにいってしまいました。
保存してあるチラシを探るとシリーズ第9作「トラック野郎 熱風5000キロ」のチラシが出てきました。
あの頃は2本立てだったんですねえ~。
(写真をクリックすれば大きくなります)

1978年、岡本喜八の「ダイナマイトどんどん」面白かったなあ…。
1979年、長谷川和彦の「太陽を盗んだ男」良かったなあ…。

一人息子さんを事故で亡くされ、自身も膀胱がんになられ、そして東日本大震災を経験され命の大切さを感じられたのでしょう。
映画をやってる場合ではないと思われたのでしょうが、命の大切さを訴える映画にももっと出て欲しかったです…。
ご冥福をお祈りいたします。 合掌

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2 コメント

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ご無沙汰しています。 (セント)
2014-12-03 13:45:38
高倉健、菅原文太と元東映のスターが相次いで亡くなられました。
菅原は病気を抱えていたことは知っておりましたが、高倉健は本当に信じられない訃報でした。あまり病気とは無縁の人のように思っておりました。(昨年のNHKのドキュエメンタリーでも高齢の割にすこぶる元気だと思っていました)

考えたら高倉健の映画はあまり見ていないのです。学生時代の任侠映画はなぜか好きになれず見ていません。ですからごく最近の映画しか彼の映画を知らないのです。(映画では「ぽっぽや」、「あなたへ」などごくごく最近の映画です。)

菅原文太に至ってはトラック野郎もあまり好きではなかったので映画では皆無に近いぐらいです。

両者とも、テレビでたまたま見たものもありますが、やはり映画館で見たものとは違い印象に残っていません。

でも高倉健の訃報はなぜか僕にとってはショックでした。「ましてやがんを患っていたとはつゆ知らず。驚きです。
後で知りましたが、渋谷で酔っ払いからタクシーの運転手だと思い違いをされ新宿まで送っていったなど、まさに高倉健さんの世界ですネ。

あなたへ」なんかはぐっと来るものがありましたからね。心境も年齢も近くなってきているからなんでしょう。

長くなりました。それでは、また。
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残侠伝と仁義なき戦い (館長)
2014-12-04 07:41:59
ご無沙汰してます。
僕は健さんの任侠映画と文太さんの実録路線を映画館で見ることが出来たことを幸せに思っています。
もう味わえなくなった映画館の雰囲気を味わえたからです。
梅新の梅田東映もなくなってしまいました。
新地が近いので、夜の10時くらいからお客さんが増えてくのです。
僕は学生で暇人でしたから夕方から居座り続けです。
入れ替えがありませんから何回も同じ映画を見ます。
目を覚ますとまた同じ場面だったこともありますし、心踊るシーンを何回も見れる楽しみもありました。
深夜になると新地のお姉さんあたりも増えて立ち見客が出ます。
スクリーンに向かって客席から掛け声と拍手が飛び交いました。
オールナイトは3本立だったりして、或る時などはオカマの世界を描いたドキュメンタリーのようなものもありまして、客席から「もう、やめてくれえ~!」と映写室に叫ぶ人がいてお爆笑が起きたことを覚えています。
大衆映画というものを味わせて頂きました。
健さん、文太さん、お世話になりましたという気持ちです。
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