孫たちの運動会のため暫く大阪を留守にして東京住まいとなる。
というわけで過日、上京前の映画を1本見ておいた。
黒沢清監督の「岸辺の旅」である。
僕たちの世代の者にとっては「岸辺のアルバム」というテレビ史に残る傑作ドラマがあったけれど、あちらは多摩川の岸辺のことだったが、今回の岸辺とは彼岸のことだ。
三途の川をはさんだあちらの世界で、岸辺はこちらの世界の此岸(しがん)も指しているかもしれない。
母を見送って随分となるし、自分の先も年々少なくなってきていることを実感するようになってきた。
この世に残したい自分の足跡などにも気が行くようになってきている。
故人とのかかわり、生きている自分の生きざまも少々気になる。
作品を見ながら、何かしら自分の人生を覆いかぶせていた。
場内は年配の人でいっぱいだった。
う~ん、みんな何か思うことがあるのだろうなあ…。
なかなかいい映画でした。
後からじんわりきますね。
(映画の詳細はこちらでフィルムセンター)
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