ダンス☆マンこと藤沢秀樹が参加していたことで知られる和製ソウルファンクバンドがこのジャドーズ。元々の出自がお笑いグループなのにもかかわらず、音に向かう姿勢は至って真面目で、あいにくセールス的には振るわなかったものの正統派のJ-AORサウンドを聴かせてくれる稀有なバンドです。本作はそんな彼らが敬愛する角松敏生の元を離れ、初のセルフプロデュースに挑戦した1990年の作品。冒頭から増山江威子をナビゲーターとして登場させ、誰でも知ってる「猿みたいな大泥棒」を昔の恋人呼ばわりさせるというちょっとした仕掛けはありますが、いざ演奏が始まってしまえばすぐに角松から受け継いだ都会的な夜のサウンドが展開されます。注目はなんといってもM-4の「東京プラネタリウム」。彼らのナンバーの中でも2ndに収録されたStardust Nightと並ぶJ-AOR屈指のミディアムメロウで、開始数秒を聴いただけで抜群の夜感が伝わる名曲です。夜の首都高速をドライブしているときにラジオからこんな曲が流れたら、なんだかとても幸せな気持ちになることでしょう。今から10年ほど前にクラブ界隈でヒットした流線形の「東京コースター」もそうですが、この「東京○○」というタイトルがまず秀逸。2014年の感性で聴くと、このどこかバブルの面影を感じるノスタルジックな雰囲気がたまりません。まだ僕がとても小さかったころ、色々と旅行に連れて行ってくれた大人たち(=たぶん今の僕と同い年くらい)のカーステから流れていたのがこんな雰囲気の曲だったのを微かに思い出します。おそらくLPはリリースされておらずCDのみですが、別にレアな作品というわけではないのですぐに見つけることが出来るはず。どこでも買える安くて良質な作品なので、気になる方は是非聴いてみてください。
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