At The Living Room Reloaded

忙しい毎日の中で少し足を止めてみる、そんな時間に聴きたい素晴らしい音楽の紹介です。

The 11th Pill / Mop Mop

2005-10-08 | Contemporary Jazz
イタリアのジャズ・クラブを中心に活動しているらしいユニットによる先日リリースされたアルバム。ネットで調べてみてもあまり検索に引っかかってこないので詳細は分かりませんが、D.M.R.の店内ポップによるとTam Tam Studioというレーベルから400枚限定でアナログ・リリースされたもののようです。ちなみにCDの方に関してはHMVの検索で引っかからないので不明…。しかしこれがなかなかに良いアルバムで、オリジナル曲とカヴァーを巧みに混ぜつつ不思議な世界観を作り出しています。ヴァイブが中心のクインテットということもあってか、モダンなのにどこかキュートな雰囲気を持った1枚。冒頭A-1に収録されたFrom 120 To 140は、同じくヴァイブ使いのFascinaitionsによるFascinaited Grooveにも近い高速バップ・ナンバー。女性スキャットをフィーチャーしたA-2のCapo Estや、Piero Umiliani作によるA-4のBlues For Gasmann辺りもかなり良いです。そしてB-1のタイトル曲はトランペットとクラリネットを交えたフュージョンライクなナンバーで、メロウなエレピの音色に心躍らされる素晴らしいジャズ・ワルツ。クラブジャズ界隈の新譜としては久々の個人的ヒットなので興味ある人はぜひ聴いてみて下さい。
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The Latin Kick / Gerardo Frisina

2005-10-08 | Club Music
前回12インチを紹介した際に「いずれ発売される」と書いた3rdアルバムですが、意外なことにこんなにも早くリリースされてしまいました。とは言えアナログ盤だと既出12インチとの曲被りもないので別に両方買ったところで損はしないのですけれどね。さて早速アルバム内容の紹介なのですが、タイトルにもあるように今回はかなりラテンです。ここでも紹介した前作Hi Noteやこの間のThe Gods Of Yorubaが古き良きモダンジャズにかなり接近していたので、Gerardo Frisinaはてっきり路線変更したものと思っていたのですが、今回は再び彼本来のラテン方向に軌道修正を図った模様です。ド派手なラテン・ダンサーのA-1、Cortanteから始まり他の曲も全てクラブを意識したラテン・ナンバーを収録。人によってはおそらく全曲クラブ使用が可能だと思います。でも個人的にはHi Noteのような渋い作品を期待していただけに少し残念な気も…。ただアフロキューバン・ジャズなD-1のJazz Allyはなかなか好みです。ビートはパーカッシヴだしクラブを意識した曲であることは間違いのですが、今回のアルバムにおいては唯一モダンジャズ風の曲で、Basso=Valdambriniや最近だとFive Cornres Quintet辺りにも通じる2管のソロも格好いいジャズ・ダンサー。とは言え好みが分かれそうなアルバムなので、とりあえず買う前に試聴してみることをオススメします。
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