白人テナーの代表格アート・ペッパーによる50年代後半のアルバム。収録曲はもちろんのことジャケットやタイトルに至るまで全てにおいて彼の美学が貫かれたまさに「モダン」な一枚です。ベースとアルトのデュオのみで構成されるA-1のBlues Inで静かに始まり、続くA-2のBewitchedは幻想的なピアノとやさしいサックスの音色にとろけそうになる名演。可愛らしい4ビートで展開されるA-3のWhen You're SmilingにコケティッシュなA-4のCool BunnyとA面は全曲ほぼ完璧。B-1のDianne's Dilemmaも良いし、A-1と対になるB-5のBlues Outも深遠なブルースといった赴き。とにかく全体を覆うアルバムの構成自体がとても良く通して聴くと何となく一日を感じさせてくれる内容。ただ正直なところジャズの初心者にとっては少しキツいかなという気もしなくはないです。最近のおしゃれなクラブジャズやカッコいいハードバップに惹かれて、その流れで手にしてみるというならばあまりオススメは出来ないかな?そういう時期を過ぎて本当にジャズを聴いてみたくなった時に挑戦してみてください。玄人好みするアルバム。これにしろMiles DavisのKind Of Blueにしろ、やっぱり初心者には分かりやすいとは言えないわけで、こういうのを最初に薦めると普通の人はジャズが小難しい音楽だと思っちゃう気がします。
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