At The Living Room Reloaded

忙しい毎日の中で少し足を止めてみる、そんな時間に聴きたい素晴らしい音楽の紹介です。

My Ever Changing Moods / Style Council

2005-03-23 | Rock
84年のUKで生み出された大傑作アルバム。Style Councilというバンド名よりも今はPaul Wellerのネームバリューの方が大きいのかな?JAMを解散したPaul Wellerが次に向かったとてもポップなスタカン時代の1stです。このアルバム、一般にはCafe Bleuという名前で知られていて、そっちがUKオリジナル。んで、このMy Ever Changing MoodsはUSでプレスされた方の盤になります。A-1、My Ever Changing Moodsがヒットしたので、USで発売するさいにあやかってこのタイトルになったのでしょう。何であえてこちらの盤を載せてるかというと、僕が持ってるのがこのUS盤であり、またUK盤のジャケよりもこちらの方が遥かに好きだからです。曲の方はというととにかくポップ志向が全開で、とことんまでオシャレなロックと言った感じでしょうか?生きる希望に満ち溢れた爽快なタイトル曲は言わずもがなですが、同タイプの疾走チューンA-5、A Solid Bond In Your Heartや、ジャジーなインスト、A-4のDropping Bombs On The Whitehouse辺りも抜群に素晴らしい。雲を突き抜けるようなポップソングのB-5、Headstart For Happinesもかなり好き。ソウルフルなバラードB-1、You're Best Thingも良曲。ってゆっか僕の感性にのっとりつつアルバム通して好きだと言えるというロックの名盤。こういうアルバムってあんまり他に知らないです。Cafe Bleuもの方ならばCDでもリリースあるようなので、是非聴いてみてください。
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Peaceful Morning / Soulmate

2005-03-23 | Club Music
Flower Recordsの看板コンピレーション第一作「F.E.E.L.」から99年にカットされた12インチ。これがどこまでも美しいクラブ・ボッサの大名曲。壮大な大地と朝焼けを思わせるフルートが美麗なイントロがまず百点。いったん曲が切れて静かに入ってくるパーカッション、アコースティックギター、そしてキーボードにフルート。さらにサビで入ってくるあどけない女性のスキャット・コーラスまで全てが完璧。7分くらいある曲もまったく長さを感じさせません。まさにジャケとタイトルに偽りなし、ピースフルな朝を彩る爽快なボッサ・ナンバーです。この手のクラブ世代による日本人アーティストの曲としては最も完成度が高いかもしれない。裏に収録されたDJ Noriによるリミックスも原曲のテイストを踏襲しつつ、フルートの変わりに透明感あるキーボードでメロディをリードするメロウなボッサ・ハウス。こちらは男性によるソウルフルなスキャットをフィーチャーしててこれも爽快です。プレス数が少ないためかあまり見かけることはありませんが、あれば比較的安くで買える(1000円くらいかな?)12インチなので、ジャパニーズ・クラブ・アーティストのコーナーを漁ってみてください。クラブ発にも関わらずクラブ系以外のリスナーにも訴えられるエヴァーグリーンな一枚です。
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Wings Of Spring / Olivier Peters Quartet

2005-03-23 | Contemporary Jazz
数年前に第二のキティー・ウィンターと騒がれたらしいドイツのブラジリアン・フュージョン名作。でもフュージョンとは言っても、演奏はどちらかというとモダン寄りな気がします。エレキギターとかのいわゆるフュージョン的な楽器が使われていないからかもしれませんが・・・。ピアノトリオにリーダーOlivier Petersのサックスまたはフルートを加えたシンプルなカルテット形式による演奏です。冒頭のタイトル曲はなかなかカッコいい高速ハードバップ。そして続くA-2、Full Moonがこのアルバム最大のボムです。闇を切り裂くような神秘的な長~いイントロから次第に盛り上がり高速ブラジリアン・フュージョン・ヴォーカルへ。Joan Johnsonなる女性ヴォーカルの声も好みだし、何度聴いても唸ってしまいます。間奏のサックス・ソロや力強いピアノトリオも素晴らしい。高速スキャット・ブラジリアン、A-4のKekayもクラブ人気高い佳曲。少しPatsy Gallant辺りを思わせます。さらに儚げなボサノヴァのB-1、It's Always Springやタイトル曲と同タイプB-4、Happy Endingsなどどこを切り取ってもヨーロッパらしい気品に満ちた演奏。素晴らしい名盤なのでぜひとも聴いてみてもらいたいと思います。数年前にCelesteからアナログ/CD共に再発もリリースされました。アナログは再発でもなかなか見かけませんがオススメです。
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Sol / Same

2005-03-23 | Contemporary Jazz
1975年にテキサスのインディー・レーベルからリリースされたラテンファンクの激レア盤。昨年アナログで再発が出て、僕が持ってるのはそちらです。全体的にカッコいいですが、やっぱりStevie WonderによるBird Of Beautyの熱いカヴァーがこの盤の人気を高めている原因でしょう。既出のSvante Thuressonによる都会的で洗練されたカヴァーとは裏腹に、こちらのSolのヴァージョンはとことん荒削りながら、腕っ節の強さがひしひしと伝わってくるような豪快な男気溢れるカヴァー。お洒落感は皆無ですが、それでも飛び切りカッコいいナンバー。パーカッシブなイントロからして既にヤバいです。サルサなA-3、El Que Se Fueもフロアで盛り上がりそうな感じ。部屋聴きに良いのはB-2のSomedayという曲。ヒスパニック系の方々によるバンドだそうで、ブラックともロックともまた一味違うアーシーなバラードが堪能出来ます。メロウなエレピと男気ながら美しいヴォーカルが印象的。テキサスの雄大な大地が想像出来ます。ソフトなボサノヴァ・タッチのB-3、You Don't Understandもフェイバリット。昨年リリースの再発も一瞬でなくなりましたが、中古盤などで発見したら耳を傾けてみてください。
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Onda Nueva En Puerto Azul / Nando De Luca

2005-03-23 | Brasil
少しフリーソウル系が続いたので、それ以外のものからも紹介。ベネズエラのAldemaro Romeroが考案したOnda Nuevaという6拍子のリズム・パターンに呼応してイタリアで作られたこのアルバム、一言で言うととってもラウンジー。本家A.Romeroよりも洗練された演奏が味です。なかでも「雨に濡れても」という邦題を持つバカラックのA-2、Raindrops Keep Falling On My Headがとても心地よくゆったりしたグルーヴ。美しいピアノとストリングス、そして女性ヴォーカルと3拍子揃った名カヴァーです。そしてフロアー的にはA-6、Grand'uomoなのかな?繊細なピアノの響きに導かれた素晴らしいオンダヌエヴァ・トラック。コーラスもばっちり決まっているし、お洒落かつ楽しい曲です。オンダヌエヴァではないオリジナルのA-3、Ore Per Meもライブラリーテイストのソフトボサノヴァ佳曲。B-1、La Bikinaは別の人によるカヴァーがめちゃくちゃ良くてそちらを現在捜索中。アーティスト名も分からずジャケしか知らないんだけれど、とってもいい曲だからそのうち見つけてやろうと思います。辰緒さんが前にラジオでかけてたGood Morning Mr. Sunshineという曲なので情報ある方教えてください。どうやらメキシコのレコードみたいです。ちなみにこのNando De Lucaによるアルバム、昨今のオンダヌエヴァ・ブームによってDeja Vuから再発されました。CDもあるので探してみては?今日みたいな雨の日にしっとりと家で聴きたいレコードです。
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Labour Of Lust / Nick Lowe

2005-03-23 | Rock
ジャンルの括りで言うとロックになるのかな?79年にリリースされたNick Loweの大人気LP。とにかくA-1に収録されたCruel To Be Kindがハッピーロックの最高峰。初めてこの曲を聴いたときは驚きました。僕がバンドを組んだら作りたい音そして歌いたい音そのものだから。ジャズやヒップホップも好きだけれど、自分でやるとしたらこのタイプの音を作りたいです。ひたすらにリズムを刻むアコースティックのピッキングに間奏で入るむせび泣くようなエレキギター、そしてNick Loweのヴォーカルやサビのコーラス・ワーク、全てにおいてもう完璧。まさに理想的な楽曲。ギターをかき鳴らしながらライブでこんな曲をやってみたいです。昔バンドをやっていた頃になぜこの曲と出会わなかったのか悔やまれる・・・。これまで様々なジャンルの名盤レア盤を聴いてきましたが、レコードを聴いて悔しいと思ったのはこれが初めてです。こんな曲かかればダンス・フロアが盛り上がるのも当然って感じの屈指のフロア・シェイカー。ロックで盛り上がりたいならばこの曲でしょう。ちなみにCDでもリリースされているようです。まぁ当然かな?Organ b. SUITE No.5にも収録。
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Soul Survivors / Same

2005-03-23 | Free Soul
ジャケット・ワークからして既に大好きなんですけれど、曲の方もかなり良質という74年にリリースされたブルーアイズドソウルの名盤です。Full MoonのNeil Larsenが参加したバンドとしてAOR世代にも知られているレコードなのかも?数年前に洋楽秘宝館(?)なる企画でCD再発もされました。爽快にホーンが飛ばすA-1、Wat It Takesから既にノックアウト。ほとんど黒人なグルーヴには圧巻です。続くA-2、Everything's Changingは初期Organ b. SUITEにも収録されたミディアムAORの名曲。ピアノのフレーズが気持ちよすぎです。少し切なめなB-3、Your Loveも良い。程よくファンクテイストを取り入れつつもベースはロックと言った感じでしょうか?そして個人的に気に入ってるのがブレイクビーツで始まるカッコいいアッパー・チューンのB-5、Lover To Me。バックを固めるストリングスやホーン隊も秀逸なダンサー・チューンです。この他にもバラード調の曲ありアッパーありで全体的に構成が優れたアルバム。レコード屋でも比較的安価で見かけるので気になる人は都内のレコード屋を歩き回りましょう。渋谷~新宿~下北沢と回れば一枚くらいは多分見つかるはず。
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The Kids From Brady Bunch / Brady Bunch

2005-03-23 | Free Soul
子供向けアルバムからもう一枚紹介。キッズ系ソフトロックの最高峰として名高いBrady BunchのLPです。I Believe In You収録のMeet The Brady Bunchも好きだけれど、何となくこっちのアルバムの方が気分なんで。アメリカで放映されていたホームドラマのサントラらしいですが、僕は見たことないので良く分かりません。ただ曲は本当に素晴らしい。当時のヒット曲をドラマの出演者がカヴァーしたものなのですが、このハマり具合は尋常ではないです。特にA-1に収録されたLove Me Doと、B-3、Saturday In The Parkは奇跡の産物としか言いようがありません。とにかく可愛くて、それでいてアレンジもしっかりしているから、普通にポップスとしても成立してる。最近待望のアナログ再発もされたので、知らない人はぜひチェックしてください。しかしこんな子供向けのアルバムを大の大人が興奮しながら高い金出して買っているとは世も末だ・・・。でも、まぁ良いアルバムだからそれもまた良いかな?上記2曲以外も全編とてもグルーヴィーでオススメの一枚です。特に女の子にはこういう曲を聴いていて欲しいな。
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Mickey Mouse Disco / Walt Disney Productions

2005-03-23 | Free Soul
突然ですが僕はディズニーって結構好きです。ディズニーランドも大好きだし、ディズニーの映画も好き。特にまだ白目がない頃の古いミッキーの映画なんて、いつ見ても飽きません。で、これはそんな僕のディズニー趣味とディスコ趣味が一体となったレコード。要するに当時のディスコ・ブームに便乗してリリースされた子供向けの企画盤なのですが、これが何気にしっかりした音してて大人が聴いても楽しめる内容。とにかく聴いてるとハッピーになってくるようなディスコ・トラックが多数収録されています。全編を通してアゲアゲ。なかでも取り分けA-3のThe Greatest Band辺りがマイ・フェイバリットかな?ストリングスも流麗な込み上げ系ディスコの佳曲です。ドナルドの可愛い声がフィーチャーされているB-1、Macho Duckなんかも好き。曲自体は馬鹿馬鹿しいんだけれどなんとなく楽しくなる。そして、この盤の人気を高めているB-4のIt's A Small Worldはやっぱり絶品。ピアノが印象的なミディアム・トラックにソウルフルな合唱系ヴォーカルが乗る極上フリーソウル・ナンバー。ドラムが打ってるB-5の高速Chim Chim Cherryも良し。早い話が全曲好きなわけです。CDでもリリースされたことあるらしいけど、ジャケットも可愛らしいし是非アナログで持っておきたい盤。女の子が遊びに来たときの話のタネにもなるしね。
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Positivity / Incognito

2005-03-23 | Free Soul
ニュースクールと同時期にUKで流行っていたアシッド・ジャズからも一枚紹介。残念ながら僕は当時まだ小学生だったので同時代的には体験していないのですが、日本でもかなりヒットしたよう。20代後半~30代の方にとっては懐かしい一枚ということになるのでしょうか?僕が聴いたのはアシッド・ジャズが下火になって相当立った後なのですが、今聞いても素直に素晴らしい音楽だと思います。この時期のTalkin' Loudならば、このインコグニートかガリアーノが僕のフェイバリット。A-1、Still A Friend Of Mineは感動的なメロウR&Bクラシック。彼らの曲の中ではおそらくこの曲がもっとも日本人好きすると思います。もちろん僕も大好き。典型的な込み上げラインがグッとくるんですよね。そして凄まじくファンキーなB-1、Talkin' Loudもカッコいい。ホーン隊もばっちり決まってるし、まさに90'sフュージョン・ヴォーカルの名曲と言った感じ。心地よく跳ねたコーラスとカッティングギターが印象的なB-3、Where Do We Go From Hereも都会的で良い曲。ライトメロウなメロディも良い感じに込み上げてきて、気分はトレンディー・ドラマの主人公。クラブ畑のアーティストというとどこか軽く本格派ではない気がする人もいるかもしれませんが、そんなことは全然ないです。CDならばブックオフなどでも簡単に手に入ると思うので、ぜひ聴いてみてください。この時代のアシッド・ジャズもそろそろ再評価して良い頃ではないでしょうか?
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