今更と言われそうだが、スポーツで筋肉を使うのではなく骨の使い方が分かれば、もっと体が動くというもの。
お馴染みの武術研究家の甲野善紀氏と、スポーツトレーニングの革命児といわれる松村卓氏の対談である。
弓道は骨法で正しく弓を引くことが基本である。そのことから、他のスポーツにも通じる話をするのであるが、甲野氏は、弓道に対して的確に説明している。さらっと、弓道の事を語り、さらっと弓返りについても語っている。
何が原因で弓が回らないかと難儀しているわたしにとって、弓道が本職でない氏から、弓は回るのが当たり前といわれると、穴があったら入りたい。確かに回って当たり前なのである。回らなくしている原因が自分では分からない。自分でひねくりまわしても回らない。いろいろな先生の言葉を信じて、ああだこうだとやっているうちに迷いだす。
話を本に戻すが、他のスポーツについても興味深い内容が書かれていておもしろい。骨は大切なのである。しかし、正しくしようとすると骨が折れる。