(前回からの続き)
日本政府が尖閣諸島に自衛隊部隊を配置しない理由・・・もっとも有力なのは、やはり(?)「日米安保条約」のような気がしてなりません。つまり、尖閣エリアを無人のままにして中国にいつ取られてもおかしくはない状態にしておくことで、日米安保のありがたさを国民に知らしめる、ということ。それでも中国が尖閣の島々に手出しできないのはアメリカ様のおかげ、というわけです(?)。
でも、先述のように、このまま何も起こらない状況がいつまで続くのか、はなはだ心もとないところ。さらにいうと、こちらの記事などに書いたようにアメリカはいま、他国を武力で守ることができる国力を明らかに失いつつあります。それは同国の次期大統領候補であるドナルド・トランプ氏も指摘しているとおりです・・・。このあたりを見透かした中国(軍)が冒険に出ないと誰が断言できるでしょうか・・・
以上を総合的に考えれば、わたしたちは自分たちの領土は自分たちで守る、という当たり前の国家防衛方針に立ち、覚悟を決めるべきではないか。それが尖閣諸島の場合、有人拠点の設置になるのではなかろうか・・・
・・・さて、「尖閣」について思うところを長々と綴ってきましたが、あらためて痛感させられるのは尖閣防衛費用のバカ高さ。これは数百億円・・・どころか数十兆円(!?)規模になるはずです、コチラを含めれば・・・。では尖閣はこれに見合う利益を日本国にもたらしてくれるのだろうか・・・? まあ尖閣周辺海域にはかなりの量の石油資源が眠っている可能性があるそうですが(だからこそ中国は突如、尖閣の領有権を主張し始めたわけだが)、中国の妨害(?)を排除しながらこれを無事に掘り出し、上記コストを上回る兆円単位の利益を尖閣海底油田(?)から得るなんてことが、本当にできるのだろうか、わが国に・・・(?)
・・・そんなことも意識しつつ、個人的に今回お勧めした自衛隊常駐化を含め、わたしたちは尖閣を効率的に守る手立てを冷静に考えたいものだ、と感じる次第です・・・って、(上述のように実際には使えもしない)「ミサイル」増税なんてされたら、たまりませんからね・・・
(「尖閣に自衛隊を常駐させたいが・・・」おわり)
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