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【「円>ドル」ゆえ日は米の金利操作が可能?】米の命運=長期金利を「操作」する?日本⑤

2018-01-23 00:01:00 | 世界共通

前回からの続き)

 以上、日本(の日銀)だけがアメリカの「命運」=長期金利の上げ下げを思い通りに(?)操作できる様を、今月9日の市場動向をふまえて綴ってきました。繰り返しになりますが、FRBが金融引き締め(利上げ路線)を進めるなかでも、なかなか上げられなかった米長期金利を、たった200億円ポッキリ(の超長期国債の買い入れ減額)で、いとも簡単に(?)ジャンプアップさせることができたのは日銀だけ。そんな意味で市場は、日銀こそが米金融政策をリードしているとあらためて認識したはずです。てことで・・・FRBは完全にメンツをつぶされちゃいましたね、日銀に・・・(?)

 ・・・って、じつはこれ、本ブログでたびたび登場させている通貨の強さ(実質金利[=名目金利-予想インフレ率]の高さ)を表す不等式「円>ドル>ユーロ>新興国通貨」に基づけば当然の現象といえます。先般の日銀オペで日本の実質金利が上がればマネーが「」に向かうから「ドル」(米国債価格)が安くなって米金利が上がる、といった具合です(同日、円に対するユーロや新興国通貨の下げ幅がドルより大きかったのも、この不等式[円>ドル>ユーロ]のとおり)。二次元のアニメの世界を、その上にいる三次元のわれわれが自由に表現できるのと同じように、上位通貨国は下位通貨国の金融情勢を自在にコントロールできる(?)というわけです。

 その典型例が、FRBが利上げした際の各通貨の対ドル値動きです。このときドルより下位の通貨はほぼすべてドルに対して安くなる・・・のに対してだけは、(まあ瞬間的にドル高円安に振れても)日米金利差拡大にもかかわらずドルに対して安くならない・・・どころか逆に上がったりすることに・・・。その理由は本質的に「円>ドル」だから、です・・・

 こんな感じで、良し悪しは別にして、わが国は超~畏れ多くも覇権国アメリカ様の手綱を握らされちゃっているわけです(って、「マネーの神様」に?)。何度も指摘していますが、世界最大の純債務国アメリカのアキレス腱は「(長期)金利」にほかなりません。これを唯一操作できるのが、(残念ながら)自身=FRBではなく、世界最大の純資産国・日本であるのは、まあ当たり前ではあります、が・・・このようにアメリカ様をコントロールさせていただくってお立場、死ぬほどの緊張感だと思うんですよね、日銀幹部各位・・・

 さてその米長期金利、当面は2%台半ば~後半の一定レンジ内を上下するのでは、と予想しています(自信はまったくありませんが・・・)。その根拠は、最強通貨「円」の発行体である日銀がそのような誘導をして―――前述オペを展開して―――(邦銀各行に犠牲を強いてでも?)アメリカを必死になってサポートするだろうから、です。でも・・・ 

続く

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