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【日銀現政策下の10年間は戦後「最低最『黒』」】日銀新体制のもとで進む?「総仕上げ」②

2023-02-23 11:12:46 | 日本
前回からの続き)

 前述のように、4月に交代する日銀の次期総裁に経済学者の植田和男氏(71)が内定したのは、黒田東彦現総裁(78)の後任として想定されていたであろう現副総裁の雨宮正佳氏(67)が、そのオファーを固辞したから、との由。でその理由は、日銀の新体制が現行金融政策の点検と評価をするにあたってその当事者である自身が最高責任者として関与するのは適当ではない、と考えた・・・くなるくらい、政府が示した今後の経済運営の方向性が氏らのその成果?を否定しかねないものだった、と推測できるような・・・

 で、その政策すなわち俗にいう「異次元緩和」(長短金利操作付き量的質的金融緩和)はどう評価されるべきか・・・って、そんなの公費を使って次官をかけてやるものではありません。誰でも一瞬で分かること。ズバリ「最低最『』だ(田?)!」以上検証終わり。それ以外に何もありはしませんって、日本に関するところで・・・

 で、最低最「黒」というのは、べつに感情的になってそう表現しているわけではありません。「最低」というのは文字どおり、異次元緩和は日本のGDPやNI(国民所得)をその開始前(2012年)の水準から現時点(2023年)までの10年間で、世界で「最」も「低」下させる方向に十二分に機能した、ということ。ここでこれを証明するデータは・・・すみません正直、日本を愛する者として直視に耐えない(とりわけ直近の2022年の値が息苦しくなるくらいにヒドい)ので出し(せ)ません。

 そして最「黒」というのも文字どおり、上記を色で例えたら「黒」以外にないでしょう、ということ。だって「最低」ですから。さらにその「最低」を、だ~れも指摘しない・・・というか指摘できない(?)、まるで戦前のような空気感も色でいえば「黒」、ということ。このように客観的にみてくれば、日銀の現行金融政策が上記評価結果のとおり、そして奇しくも?これを先導してきた現総裁のお名前のとおり「黒田」といえることは明白・・・じゃなくて明「黒」でしょう・・・(?)

 ・・・といったわけで、この国の10年間をまさに「黒一色」に染め上げた感のある日銀現行政策ですが、ではそれがどうして、この間、わたしたちを世界ボトムに舞い下げたのか、といえば・・・何度も繰り返すように、その本来の作用である「円安」誘導でしたね。これ「YCC」(イールドカーブコントロール)などと、あたかも金利に働きかけるように装っていますが、実態としては為替レートにもっともフォーカスしている、より正確には円安(ドル高)になるように金利(とくに長期金利)を操作する政策といえます。これが(とりわけ昨年)みごとにハマって・・・というのが、この瞬間、わたしたちがハマっている経済環境、といった次第です。

 で、その環境をいっそう深化させる、つまり日銀現行政策を継承そしてさらなる円安を志向するべき後継者と目され、そして自身もそのつもりでいた(であろう)雨宮氏に次期総裁就任を断らせた・・・ということは、やはり政府の意向が、そんな氏の思いとは180度違った、すなわち円安から円高への転換・・・が結果としてもたらされるような金融政策をリードしてもらえないか、ということだったと考えるのが自然でしょう(?)。

 では、かりにそうだとして、本邦政府はどうしてこのタイミングで?ですが・・・それはおそらく、日銀トップ交代を契機に、きわめて慎重に(?)動き出すことにした・・・のではないか(と思いたい)。それはやはり・・・アメリカに関するところで・・・

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