Straphangers’ Room2022

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また動く前線

2018-05-30 22:47:00 | 時事
「もり」で財務省が改竄前文書を公開しましたが、いろいろな事実が明るみになったことで擁護派がなんか必死になって論点をすり替えたりしてますね。

その典型というか象徴が首相夫人の関与。「首相夫人付」の役人がコンタクトしたことがはっきり書かれており、首相夫人という「地位」を活かして陳情というか口利きをしたことはもはや疑いのないところであり、伝聞や写真を理事長が使っただけ、首相夫人が直接関与していた証拠はない、という擁護派の「前線」が突破された瞬間です。

理事長のために首相夫人が動いた、ということはシャレにならないので、陳情、口利きを争点にすることを避けて、財務省は要求を容れなかった、首相夫人が動かしてはいない、だからOK、と論点をすり替えています。

動いた時点でいわゆる「実行の着手」であり「アウト」ということが分かっていない、というかわかっているから必死になってずらしている。結果が出ていなければ何をやってもOKなんですか? という子供でも分かるおかしな論理です。

「かけ」の認知の時期の問題もそうですが、陳情、口利きを含めて地位を使って結果を動かそうとまではしていなかったわけで、普通に「問い合わせをしました」「話を聞きました」と言えばそれ以上のことはなく、「かけ」のハードルの問題はグレーですが、首相が個別に制度設計をするはずもないだけに、行政を歪めたとは判定できないので、話はとうの昔に終わっていたはずです。

しかしウソまでついて事実を話すのを拒み続けてきた。「関与していない」「聞いていない」と自分でハードルを上げてしまった。国会でウソをついてきた、という別の、しかし重大な問題が今の論点です。
政治家はウソをつくのも商売のうちですが、それは「解散しない」といった類の話であり、過去の事実にウソをつくのは政治家の許され得るウソではありません。


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