Straphangers’ Room2022

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公然と核抑止力を肯定したのは誰か

2024-08-06 18:24:34 | 時事
広島は79年目の原爆忌を迎えました。NHKが平和記念式典を中継するのはいいんですが、黙祷直前の8時13分頃まで「話題もの」を延々と流すのはどうなのか。平和公園の様子を流して現地に参列するのと同じ意識を醸成する気もないようです。

広島市長の平和宣言は問いかけるスタイルでしたが、その冒頭で問われた「自国の安全保障のために核戦力の強化が必要という考え方」はなかなか示唆に富むというか、「弱者」の欺瞞を図らずも炙り出しました。

そう、ウクライナ戦争とガザを例に出して罪なき市民が犠牲になっている現状を引いて、武力による解決がそうした犠牲と悲劇を生んでいるという主張ですが、弱者とされる側が何を主張したかを考えると、広島市長の平和宣言が刺さるのは誰かという話になります。
ウクライナがロシアによる侵攻直前に何を主張したか。旧ソ連の核兵器を取り上げて非核化したことを悔やんでいましたよね。クリミア紛争もありロシアの侵略が現実のものとして存在し、直後ウクライナへの本格侵攻を開始したとはいえ、じゃあ核兵器による抑止力を有効なものとして肯定できるのか。まさに日r島市長が否定した「核抑止力の肯定」であり、それを公言したという意味では世界中でも稀有の存在という事実を無視できません。


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