「おまいう」にも程がある

都知事選の候補者が多すぎてポスター掲示板が足りなかった件で、溢れてしまいクリアファイルを「欄外」に留めて、とされた候補者が不利益を被ったと主張するのは当然ですが、盗人猛々しいというか、大量の候補者を擁立した政党の代表が掲示板不足を理由に選挙無効を訴えたというニュースには、今年の「おまいう」大賞というしかないですね。

法の穴はいくらでも突いていい、というコンプライアンスの欠片もない人物が一時は国会議員で国政政党を率いていたということ自体が世も末ですが、都知事というただ1人を選ぶ選挙で20人以上を擁立するというのは、供託金を払えば何でもできるのではなく、立候補こそ無効として門前払いすべきでした。どんな泡沫でも1つの支持団体からは1人の擁立でしょう。1人の首長を決めるのですから。ですからどんな泡沫でも立候補を無効にすることはできませんが、このケースは1つの政治団体が20人以上擁立しており、当選を目的としない行為として、都知事選を本来の目的外で利用しようとしているだけとして、無効にすることについて世の理解は得られるでしょう。

無意味な立候補が無ければ掲示板は足りたわけで、ポスターが貼れなかったことが違法であれば、その違法状態を選挙の目的外使用で招いたこの政党が本来責任を取るべきであり、都選管はこの政党を告発すべきでしょうね。