Straphangers’ Room2022

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「ホロコースト」を支持して被爆者を貶めることは許されない

2024-08-09 17:37:23 | 時事
長崎の原爆忌、例年穏当な広島に対し、突っ込んだ姿勢が目立っていましたが、今年は各国からの斜め上の対応に揺れています。
イスラエルを招待しないとは何事、と日本を除くG7各国とEUが大使級の出席を見送ったわけですが、ロシアと同じ扱いは我慢ならん、とイスラエルが言うのであればまだしも、米国などG7各国とEUが言うのですから語るに落ちたというにしても露骨すぎます。

だったら広島の時にも声を上げればいいのにそれはしないというチキンぶり。広島市長や県知事は明らかにロシアだけでなくイスラエルを念頭に置いていましたし、県知事は中国もまた念頭に置いていました。NHKは平和宣言の間ずっとイスラエル大使の顔を映すなど、「当事者」に去来する思いを探っていましたが、それで「同じ扱いは・・・」とは片腹痛いというか、冗談にも程があります。

地方自治体の長は国際関係に配慮をする必要などありません。攻めの姿勢が出来るんですから、パレスチナに対するホロコーストを現在進行形で進めている国の招待はロシアの招待と同じくできない、と言い切ればいいのです。パレスチナへのホロコーストは今でも適当な理由を付けて学校を執拗に空爆して継続中ですし。ハマスの人質戦略ガー、といいますが、だから何でもやっていいとは言えません。これを認めたら、原爆投下を正当化する米国の理論を否定できなくなりますよ。日本が悪いから原爆投下は止む無し(さすがに当然とまでは言っていませんが)、ということと同義です。理由はどうであれ核兵器は使わない、使わせb無いというのが我が国の「金看板」ですからね。それが滅ぶ瞬間等見たくありませんし、うがった見方をすればそれを狙った狡猾な手口の可能性もあります。

せっかく各国が参加するようになったのに、という繰り言も聞こえてきますが、出席を維持するために理念を捨てるのか。イスラエル支持を迫る各国の卑劣な手口です。被爆者をもてあそぶ格好の。だいたいせっかく出席と言いながら、これで欠席するようであれば、核兵器に対する認識がその程度、と言うことでしょう。もちろん米英仏の核保有国は今この時点で核兵器を持っていますが、核が使われた時の犠牲、被害に対する意識、認識はあると思っていたのに、イスラエルによるパレスチナへのホロコーストを批判することよりも軽く扱っているわけです。来年の80周年の原爆忌には、同盟国の暴虐非道を擁護することの方が核廃絶よりも大切という認識を大国が示した、と厳しく批判すべきでしょう。

一方で外交を司る政府は下駄の雪のようについて行くしかないからあのような姿勢に終始するわけです。そもそも核兵器禁止条約からも逃げ回っていますから。
ロシアだけを批判するために「核恫喝」と範囲を限定してみたり姑息なロジックで切り抜けていますが、よもや広島市や長崎市にG7に忖度してくれとか言わないでしょうね。まあそれをしたら、それが露見したら政府は終わりますね。被爆者の範囲もこの期に及んで狭めようとして希少化した生存者をなお苦しめていますが、同盟国のお気に入りは「良い虐殺」として目をつぶれといったならば、原爆投下もまた肯定されてしまいますから。このあたりは「唯一の被爆国」というキャッチフレーズに蔭に陽に難癖をつけるアジアの一部諸国や左翼勢力も願ってもないチャンスとG7寄りに動くかもしれませんし、要警戒です。


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