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誰得のタイ国鉄ラオス直通列車詳報

2024-07-31 20:29:03 | 交通
タイ国鉄東北本線(ノンカイ方面)のラオス直通となる夜行快速133/134列車(クルンテープアピワットービエンチャン(カムサワート))ですが、なかなか興味深い状況です。

まず時刻ですが、133列車がクルンテープアピワット21時25分発、ノンカイ着7時55分で8時35分発、ビエンチャン(カムサワート)着9時5分となります。
復路の134列車はビエンチャン(カムサワート)発18時25分、ノンカイ着18時55分で20時15分発、クルンテープアピワット着7時30分になります。
ノンカイでのイミグレは後述の快速147/149列車も合わせてみると、入出国とも通常ベースで40分以内に終わるようです。

そして連結車両と料金が、ビエンチャンまで非冷房3等座席で281バーツ(ノンカイまで211バーツ)、そしてJRタイプの冷房2等寝台が上段874バーツ、下段784バーツ(ノンカイまでそれぞれ754バーツ、664バーツ)、さらにJRタイプの冷房2等座席(14系座席)が574バーツ(ノンカイまで454バーツ)という陣容です。なおノンカイまでは非冷房2等座席(344バーツ)が連結されています。冷房2等寝台は多くの日で満席という状況で、冷房2等座席も満席のケースが多いようです。ノンカイまで連結の非冷房2等座席は3等車との合造車のことも少なくなく、この場合は20席だけになります。(冷房2等座席は72席)

もともと多客期以外は座席夜行だったので、国際列車になってどうなるかが気になっていましたが、多客期のように非冷房2等寝台や良くて冷房2等寝台の増結ではなく、JR型を連結するとは思いませんでした。非冷房2等座席をノンカイで切り離していることから、直通のメインは冷房2等寝台、冷房2等座席なんでしょうね。これまで非冷房3等座席の急行扱いの混合列車や「タイのキハ20」による気動車列車が走っていたので、3等座席を連結しているようです。
クルンテープアピワットとノンカイの間には中国中車製の新型寝台特急25/26列車が走っていますが、ノンカイ行きは133列車の前を走るので夜行区間を快適に出来ますが、バンコク行きは134列車の前を走るので乗り継げません。


ちなみにノンカイ-ビエンチャン(カムサワート)間は、133/134列車のほかは、ウドンタニ発着となる快速147/148列車があり、147列車はウドンタニ16時発、ノンカイ16時40分着で17時25分発、ビエンチャン(カムサワート)着17時55分、148列車はビエンチャン(カムサワート)9時35分発、ノンカイ10時5分着で10時45分発、ウドンタニ11時25分着です。編成は非冷房3等座席70バーツ(ウドンタニから100バーツ)、冷房2等座席120バーツ(同200バーツ)で、冷房2等座席はJR型で寝台車のヒルネと座席車の両方とあり、133/134列車の折り返し運用になっているようです。

もう一つの国際列車は南本線経由でハジャイからマレーシア(パダンブザール)への特急45/46列車と、ハジャイからのローカル列車ですが、特急は冷房2等寝台のみが直通し、ハジャイから非冷房3等座席を連結する、という仕立てのはずです。バンコクからの非冷房3等座席はスンガイコーロックへ行く特急37/38列車に連結されており、今回の133/134列車は時刻表(d-ticket=公式予約サイト)では非冷房3等座席の直通があることになっていますが、ノンカイで解結があり、かつイミグレで必ず下車が必要なはずなので、直通に見せかけて乗り換えの可能性はあります。(国境区間は座席指定無し?)

なお中老鉄道の1日1本の昆明直通は、ビエンチャン発8時8分、ビエンチャン着16時34分であり、北行きの乗り継ぎは不可能です。南行きは1時間50分ほどありますが、ビエンチャン駅とカムサワート駅の両駅は10㎞あり、さらにラオスの出国イミグレがありますからこれも不可能でしょう。バンコクからのノンカイ急行(ノンカイ17時30分着、7時45分発)がビエンチャンまで延伸されればビエンチャン1泊で無駄なく行けるんですが、うまくつながっていません。まあノンカイ急行は「タイのキハ47」を連ねた編成で、2等座席こそ冷房車ですが、それ以外はまさにキハ47で座席がプラ椅子の非冷房なので、さらに苦行になりますが。(Coviid19前はノンカイ急行は2往復あり、1往復は夜行という地獄の列車だった)

なおナコンラチャシーマ(コラート)-ノンカイ間の普通列車を使う乗り継ぎもありますが、下り415列車はナコンラチャシーマ6時20分発で、バンコク方面からはクルンテープアピワット23時5分発の夜行快速141列車からの乗り継ぎとだったら最初から21時25分の快速133列車に乗るのでほとんど意味がなく、上り418列車はナコンラチャシーマ18時35分着で、12分の連絡でクルンテープアピワット行き特急22列車に接続しますが、あまりにもタイトすぎます。しかもクルンテープアピワットに22時35分着とこれも大概な時間ですし。なお定刻かそれに近い状態であれば普通が若干遅れても特急が接続待ちをするのを特派員くんが実見しています。(特急が10分程度遅れての発車となった)



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