木洩れ日通信

政治・社会・文学等への自分の想いを綴る日記です。

「紫紺染めについて」。宮沢賢治の作品

2023年12月24日 | Weblog
昨日はカルチャー講座に行った。この講座は小川未明と宮沢賢治を交互に講義してくれる。
上越教育大の小埜裕二先生。
上越教育大の前身は新潟大学教育学部の高田分校。新潟大学にも教育学部はあるが、雪深い新潟、特に高田は雪の深いところ。そんなことも関係しているのか。長野県も信州大学は各地域に分かれている。北信の長野市には教育学部と工学部。東信の上田市には繊維学部、松本市は元々旧制松高があったので、ここがいわば本部。人文学部、経済学部、医学部がある。農学部は農場などが必要なので、南箕輪村というところにある。各地に大学があるということは文化や学術の拠点と言うことで意義があると思う。小学校、中学校、高校、専門学校も何かと拠り所になるので廃校になってしまうと衰退してしまう。
さて昨日は宮沢賢治の「紫紺染について」。賢治は天文学から地理学から音楽からあらゆることに興味があって、「紫紺染め」は米以外の農作物というか産業を構築しようと考えたことから研究した。東北は冷害地帯で南方の作物である米作りには向かない。それでも近代以前は米が税金の中心だから農民も藩も何とか米を作ろうとする。だから有名な「雨にも負けず」の世界になる。賢治も農民のために様々な努力をする。この時代化学染料の時代に入ってはいたが、自然由来の染料は例えば山形の紅花、徳島の藍などは評価の高いもので市場で高く売れる。そこで「紫紺染め」。東京で開かれた博覧会で賞を受けた。それについて書いた作品。「紫紺染め」の技術を持った山男を呼んで学んだ。酒好きの山男に酒を飲ましてご機嫌を取る。やがて技術を学ぶと山男も去っていくというだけの話。
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