木洩れ日通信

政治・社会・文学等への自分の想いを綴る日記です。

明治以降今日まで日本の歴史は天皇利用のご都合主義だった

2021年01月06日 | Weblog

『明治維新の歴史』「脱封建革命」としての幕末・維新 梅田正巳(高文研)を読んだ。
贈本である。今私の関心は幕末・明治維新には特にないが、世の人々のドラマや司馬遼太郎の歴史ものに基づいた幕末・明治維新観には組しない。長州などいまだに政界にその悪しき力を振りまいている。しかしその影響力も安倍晋三の退場により終わりを告げようとしている。安倍はまだ国会議員で居続けようとしているが、山口県民はそれを許してはならない。
梅田氏は「やまとごころ」を提唱した本居宣長からこの書を起こしている。
「脱封建」の象徴として古代の天皇制に戻れというのだが、本当はこれにも無理がある。王権を血と血で争ったのが古代天皇制の姿であるから「やまとごころ」とは言えない。
倒幕を担った中・下級武士はしかし幕府に対抗する手段として天皇を利用する。江戸幕府の権力の一端としての藩・藩主からその権力を奪わんとして、そのころは京都御所に閉じ込められていた天皇を「錦の御旗」に担いだのだ。
そして明治時代以降の日本の近代は天皇を最高の絶対権力者に仕立て上げ、対外侵略に乗り出すという歴史になったというのである。その精神は敗戦後も続いていると梅田氏は見る。
皇室に対してやたら敬語を使い、特別扱いをしているがこんなことはやめなければならない。
秋篠宮家の眞子さんも皇族ゆえに結婚相手に関してあれこれ言われ苦しんでいる。皇族でなければ小室さんとの結婚はその後のことはわからないが特に問題ないはずなのに。

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