木洩れ日通信

政治・社会・文学等への自分の想いを綴る日記です。

国のつくウソを見抜く

2018年06月18日 | Weblog

朝、大阪北部、高槻市等で震度6強の地震があった。テレビのワイドショーは地震速報一色になってしまい、お昼もそれが続いた。
自分が当事者になれば大変なことだが、そうでない地域だとそれ以上心配してもどうしようもない。
フジテレビの「バイキング」だけが至学館大学レスリング部の栄氏の監督のクビ報道をしていたのでそれを見た。
このおかしな学長が君臨している大学はどんな大学かとネットをのぞいてみたが、大した情報はなかった。「健康科学部」という学部が売りのようだが、少子化で学生集めに苦労し、大学の統廃合が避けられない時代にこんなんじゃ生き残れないだろう。学長はどうでも教職員は「大学の行方がどうなるか」気が気じゃないはずだ。

政権と一体になったマスコミを信じている一般日本国民は朝鮮半島の非核化に懐疑的だが、朝鮮の非核化ばかりを話題にするおかしな論調を批判する人はテレビには出てこない。
しかし日本原水爆被害者団体協議会の事務局次長藤森俊希さんは諏訪市内での講演で「北朝鮮は核兵器を無くす。では米国はどうするのか。米国の恒久的な核兵器保持が前提となっていることはおかしい」と批判した。
被爆者として米国の核兵器保有が続いていることが一番心に引っかかっていると話した。当然だ。70年前の原爆投下こそがすべての始まりなのだ。

初等教育における洗脳。
「日本よい国、清い国、世界に一つの神の国。日本よい国、強い国、世界に輝くえらい国」
現在80歳以上ぐらいの高齢者は小学校入学と共にこんな言葉を暗唱させられ、森元総理に至ってはいい年になってからも「日本は神の国だから」と当たり前に信じているようだった。
1941年(昭和16年3月1日)国民学校令が公布され、文部省指令により子供達への洗脳教育が本格化し、真面目な教師程洗脳教育にまい進していくのである。
しかし小学校中学年ぐらいになると、こうした不条理な押し付けに疑問を持つ生徒もいた。
科学史家・山田慶児さんは小学4年生の時、真珠湾攻撃で戦死した特殊潜航艇5隻の9人を大本営が「軍神9勇士」としたのを新聞で読み、二人づつ5隻に分乗したなら10軍神のはずで、大本営が一人の生存者を隠していると気づくのだ。実際一人は潜航艇の座礁で捕虜になり戦後に生還した。
生きて捕虜になってはならないと命令していた軍は不都合な真実を隠したのである。「国もうそをつく」を実感した山田さんはその後も丹念に新聞を読み「大本営のうそ」を見抜いていく。中々こういう鋭い観察の子供はいないが。
「国家は嘘つきである」。これが山田さんが戦中時代に学んだことだ。
科学史家になった山田さんは「今は政治家を含め戦争を知らない人ばかり。戦争がどれほどあほらしいか、書き残しておきたかった」として『ぼくの戦争』を刊行した。(信毎2018・5・16日号の記事)

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