木洩れ日通信

政治・社会・文学等への自分の想いを綴る日記です。

小野小町はたくましかった

2022年03月15日 | Weblog

天気が良く暖かったが、風が強かった。
今日はカルチャースクールの「御伽草子」の講座を受講した。「小町草子」の項。
「伝説の美女・小野小町」。平安時代前期の人とされるが、「佳人薄命」とはならず長生きした。
そのために多くの男たちに愛されたが、決まった男性による庇護を逃し、晩年は困窮することとなった。その有様を描いたのが「小町草子」。
美人で独り者でもいいが、その代わり財産はしっかり確保しておかなくてはいけない。現代でもそう。
「源氏物語』では六条御息所という高貴な女性はしっかりしていて財産を横取りされるようなことはなかった。しかしたいていの女性は男性の庇護を失うと
たちまち困窮する。
夕顔というはかないタイプの女性は源氏に見いだされるも物の怪に襲われてあえなくこの世を去るし、末摘花という女性は父が亡くなった後、才覚もなく困窮、だが源氏に助けられそれなりに寿命を全うした。この時代女性の寿命は男性より短かった。特に身分の高い女性は日にも当たらずじっとしていることが多いので不健康この上ない。出産で命を落とすことがとても多かった。
小野小町は美人だけど身体も丈夫だったのね。いいことなのにね。でも小町は物乞いしてでも生きぬこうとしたのだから大したもの。哀れみはあまり感じませんが。

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