木洩れ日通信

政治・社会・文学等への自分の想いを綴る日記です。

チリで再び民衆革命

2022年03月17日 | Weblog

草の根から世界は変わる。
国際NGO研究員岸本聡子氏の信毎への投稿。(1月30日)
南米チリでは1973年から90年ピノチェト独裁政権が、それまでのアジェンデ左派政権をCIAの助けを借りて転覆させ君臨した。その後は貿易の自由化と年金、教育の徹底的自由化。不平等と格差の大きい国になった。ついに国民の不満が爆発。2019年10月、地下鉄料金の値上げを契機に抵抗運動が全国に広がった。運動の主な担い手は学生や若者。
昨年の12月に行われた大統領決選投票で学生運動のリーダーでその後下院議員に当選したガブリエル・ボリッチ氏が極右エリートに勝利し大統領に当選した。
ピノチェトの信奉者の相手候補ホセアントニオ・カスト氏はトランプやブラジルのボルソナロになぞらえられる人物で富裕層、超保守の支持を擁し中絶反対、移民排斥、新自由主義継続を訴え大手メディアもカスト氏側だった。
今チリは新憲法制定の途上で、その道筋をつけたリーダーがボリッチ氏である。
制憲議会の155議席の半数は女性に割り当てられ、先住民、フェミニスト、環境主義者が多く当選し、今チリは変化の途上にあるという。
「私は辞任しない」の言葉とともに大統領官邸で自殺したアジェンデ大統領の痛ましい事件からほぼ50年。チリの民衆の願いが戻ってきたのである。これからも紆余曲折はあろうが、その都度チリ人民は立ち上がるだろう。
日本もそうありたい。ウクライナ情勢にばかり気を取られている場合ではない。

 

 

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