木洩れ日通信

政治・社会・文学等への自分の想いを綴る日記です。

腐敗を生む政党交付金

2022年01月26日 | Weblog
腐敗を生む政党交付金依存
少し前の信毎の記事。一橋大学大学院教授の中北浩爾氏の論だ。
2019年の河合克行・安里夫妻の広島での買収事件。その原資は自民党から支給された1億5千万円でそのうちの1億2千万円が政党交付金だった。クリーンな政治に資するはずの政党交付金が買収に使われたのだ。
最も多くの政党交付金を受けている自民党が最も激しく腐敗したのである。
政党は自己の主張を選挙民に訴え、その代わりとして個人から献金を受ける。税金から政党活動の資金を受けるなど本来の趣旨からは外れている。税金は実際の活動、それも国民全体のために使うべきであって、一部のそれこそ業界団体などにつかうべきものではない。
政治学者のリチャード・カッツとピーター・メアはこうしたいわばカルテル政党は有権者との関係を希薄化させ、その分メディアを利用して集票する傾向を強めていく。自民党をはじめ野党第一党の立憲民主党もその路線上にある。
中北氏は第一歩として政党交付金、政治資金の使途をガラス張りにすることが大切と言っている。
共産党だけはこうしたことが「政党の堕落」につながるとして受け取っていない。これが本来の政党のあり方だと思う
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