庵KM

技術屋OBの環境問題独り言

経済問題。交通問題。健康問題。そして、日本の国創り問題。快適社会問題。

アメリカの後追いをする路線をから価値の追求に転換。

2014-09-01 | 国創り政治問題

アメリカは膨大な国土に埋蔵されている石油を基盤にして、自動車産業と航空機産業で世界を席巻して、経済大国の地位を築いてきた。

また、小麦やトウモロコシの生産に適した広大な国土で、世界の穀物市場を支配できる力を利用して、外交や経済進出のテコにしてきた。

日本は国土も小さくて、平野部も少ない地形で、アメリカの様な産業による国創りは進め様もない。

日本は多様な気候と勤勉な国民性に適した、「高品質な商品と食材を開発」するコトが、これからの付加価値製品の土台を築く始まりになる。

 

高品質な商品の代表は、日本の自動車では『ハイブリッド車、充電式ハイブリッド車』であり、日本独自の規格に沿ったミニカー「軽自動車の技術」である。

これらの商品に具体化された電池やモーター部品、コンパクトに設計された各種部品の技術は、アメリカでは真似が出来ない付加価値製品だ。

また、食材の分野でも「日本人の食味感覚が世界一」の特色を活かして行く。

まず和食の分野では世界中に広がって行く食文化であり、高付加価値の典型だ。

それに付随して、各地の風土料理を庶民感覚で質を高める【B級グルメ】の様に、手軽な価格でも食文化の価値を高めることに貢献する。

 

農業の分野でも、お米は「高品質種の改良」によって、価格競争に巻き込まれない、「独自の米食文化」を発展させる方向だ。

安さが競争力の源泉としてきた【価格破壊市場競争】からは、離脱する商品開発に、今後は重点を置く戦略にするのが賢い方向である。

おコメ農家を高付加価値米の方向に経営方針を転換する様に誘導し、耕作地の余剰が出来た分は、培ってきた「高付加価値の果実や園芸作物」に活用する。

この様に農業は輸出産業となる様に、今後の農政の目標を明確に掲げるのだ。

 

国の立国の基本方向を、アメリカの後追い的な事業や産業から決別すると、意思を固めれば、20年、30年と経つうちに確実に世界のトップになる。

「鶏口となるも牛後となるなかれ」の教えのとうりに、大陸国家の真似をしないで、オンリーワンを目指すことだ。

世界でもまだ未発達の分野で、日本こそが先頭にたてる改良技術を追求する。

その分野は小さい経済規模かもしれないが、確実にトップに立てる実力を身につければ、世界の富裕層にとっての魅力的な商品となる。

それを、国内消費者層をベースにして産業として広げれば、国の力となるのだ。